20世紀最大の芸術家が誘う
永遠に新しい、魅惑の地平へ
私の星は奇跡に属していた。
それはジャン・コクトーという星だった。
──ジャン・マレー
【没後60年 ジャン・コクトー映画祭】
12/30(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAにて開催。:゚・* https://twitter.com/jeancocteau2022/status/1597878101442146305?s=46&t=TU1u2-k1Urvizj6j4veg2g
「今まで国内ではほとんど16mm版でしか見られなかった「詩人の血」や状態の良くないデューププリントでの「オルフェ」や「美女と野獣」が煌びやかに蘇ります!デジタルリマスターとはこのためにあったのか!」https://twitter.com/eiganokuni/status/1597893715770900480?s=46&t=TU1u2-k1Urvizj6j4veg2g
✮ 上映作品 ✮
「詩人の血 4K デジタルリマスター版」Le Sang d’un Poète
1932年/フランス/モノクロ
コクトーの映画デビュー作にして、サルバドール・ダリ×ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」(1928)と並ぶアバンギャルド・カルト・クラシック。4エピソードからなる本作にはギリシャ神話の要素、および鏡や雪合戦といった後の「オルフェ」や中編小説『恐るべき子供たち』と共通する描写がちりばめられ、挑戦的な特殊効果によって事物が神秘的に息吹くさまを表現している。
「ブローニュの森の貴婦人たち デジタルリマスター版」Les Dames du Bois de Boulogne
出演:ポール・ベルナール、マリア・カザレス、エリナ・ラブルデット
1944年/フランス/モノクロ
孤高の映像作家ロベール・ブレッソンが、ドゥニ・ディドロの小説『運命論者ジャックとその主人』を脚色して撮った名作。トリュフォーやゴダールに多大な影響を与えた。当時無名だったブレッソンのために、コクトーが台詞監修として参加。
「美女と野獣 4K デジタルリマスター版」La Belle et la Bête
出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイ、ミラ・パレリ
1946年/フランス/モノクロ
時代を超えて何度も映像化され、愛され続ける御伽噺『美女と野獣』を初めて実写映画化したのはコクトーだった。当時の恋人ジャン・マレーを野獣/王子役に抜擢し、艶やかな幻想譚を生み出した。コスチュームやインテリアなど豪華で耽美な美術をデザインしたのは、ディオールやシャネルとも仕事を重ねたクリスチャン・ベラール。
「オルフェ デジタルリマスター版」Orphée
出演:ジャン・マレー、フランソワ・ペリエ、マリア・カザレス、マリー・ディア
1950年/フランス/モノクロ
亡き妻に会おうと冥界へ向かう男の悲恋を描いたギリシャ神話のオルフェウス伝説も、コクトーの手にかかれば、1950年代パリで死の王女に思いを寄せる詩人の物語に変身する。主人公オルフェ役はジャン・マレー、死の王女を圧倒的な存在感で演じるのは「ブローニュの森の貴婦人たち」(1944)や「パルムの僧院」(1948)のマリア・カザレス。
年始なら行けるかなーー。