小説『インフォーマ』がドラマ化、世界配信! 作者・沖田臥竜が語る「成し遂げるということ」(沖田臥竜(おきた・がりょう)さん/作家)
「ずっと孤独の中で書き続けた作中の人物たちが、俳優部のキャストの人たちによって演じられるのである。自分の生み出した作品に、数多くの人たちが携わってくれ、世に送り出されていくのだ。これほどまでに、書き手にとって報われることがあるだろうか。」
来年1月よりNetflixでの世界配信と、地上波ではカンテレの木曜深夜連ドラ「EDGE」枠で放送されることが決定した。
「週刊誌記者、三島寛治の日常はひとりの男によって一変させられる。その男の名は木原慶次郎。クセのあるヤクザではあったが、木原が口にした事柄が次々と現実になる。木原の奔放な言動に反発を覚えながらも、その情報力に魅了された三島は木原と行動をともにするようになる。そして、殺人も厭わない冷酷な集団と対峙することに‥‥。社会の表から裏まで各種情報を網羅し、それを自在に操ることで実体社会を意のままに動かす謎の集団「インフォーマ」とはいったい何者なのか⁉」
Twitter:@pinlkiai
「物語はいつも尼崎から始まる。『ムショぼけ』もそうだが、『インフォーマ』においても、私はまず映像化が決まると、1人でロケハンをやるところから始まる。そこから次にプロデューサー陣や制作陣とロケハンをやり、最後に監督ロケハンをやるのだ。」
沖田臥竜さんがロケハンされたのね。
尼崎は、2000年問題の頃、当時趣味が同じだった知人の家に泊まりに行ったなぁ。
「世はソーシャルメディア全盛である。そこは暇を潰せるコンテンツで溢れている。だが、どれだけ時代が変わっても、大切なことは何も変わらない。自分の眼で見たこと、感じたことに勝ることはない。SNSの「いいね」の数やリツイートで、肌の温もりを感じることはできないし、思い出を作ることも残すこともできない。『インフォーマ』の主人公の木原は、それを代弁しているかのような生き方を貫いている。現代社会から見ればある種、滑稽に映るかもしれない。だが滑稽だからこそ、社会の流れに迎合しないからこそ、ロマンもレシも生まれるのである。」