今日は2本観劇したので感想をすぐに書けないけれど…
ひとつめは下北沢「劇」にて名取事務所のパレスチナ演劇上演シリーズ『占領の囚人たち』観劇。
諦めていたけれど、今日観ることが出来てよかった。
知らないでいることの、なんて多いことか。報道されることなんてほんの一部の外側だけ。
「占領の囚人たち」と「I, Dareen T.」←2本目は森尾舞さんの一人芝居なんだけど三人芝居(SNS投稿が原因で逮捕・収監され、世界的に有名になった詩人のダーリーン・タートゥール Dareen Tさんと劇作家、俳優、人権活動家のエイナット・ヴァイツマン Einat Weizmanさん)でした。舞さんの体、言葉がダーリーンさんとエイナットさんとなり、また舞さんご自身が2人と会話し客席に語りかける演出がとても良くて、涙で目がカピカピです🥲。最後列でも舞さんと目が合う(客席全員の目を見て話す)その力強さから占領されるパレスチナの人々への思いが伝わってきました。
実際にイスラエル・パレスチナに一週間滞在し、「パレスチナ人はテロリストである」という考えのイスラエルがパレスチナを占領し続け、、囚人や元囚人たち(囚人にされた人たち)から話を聞いた皆さま。その体験も演劇する演出でしたから、その言葉、スクリーンに映し出される映像と言葉がとても重く響く。拷問に対して人権が守られる法律があるのにない刑務所。その刑務所を出ても自宅軟禁の方が街全体が刑務所になるから辛いという。
「パレスチナ人男性の4人に1人は収監される―。ユダヤ系イスラエル人作家のエイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ人の元/現囚人らと作り上げたドキュメンタリー演劇『Prisoners of the Occupation』。SNS投稿が原因で逮捕・収監され、世界的に有名になった詩人ダーリーン・タートゥールの独白劇『I, Dareen T.』。尋問、ハンスト、面会など、今日も刑務所で起きている苛烈な現実と、占領と男性支配、二重の抑圧に抗うパレスチナ人女性の闘い。政府にマークされながら自国の加害を告発し続けるヴァイツマンの二作から見えるのは、遠い異国の悲劇か?日本の制作陣による現地滞在制作を経て、パレスチナ人俳優カーメル・バーシャーが来日した。」
『Prisoners of the Occupation』作:パレスチナ人政治囚、エイナット・ヴァイツマン
『I, Dareen T.』作:ダーリーン・タートゥール、エイナット・ヴァイツマン
翻訳・ドラマトゥルク:渡辺真帆 演出:生田みゆき 美術:杉山至
照明:桜井真澄 音響:井出比呂之 衣裳:樋口藍 映像:浜嶋将裕 演出助手:戸塚萌 舞台監督:小島とら 制作担当:栗原暢隆・鍋嶋大輔 プロデューサー:名取敏行
公演終わった森尾舞さんのこのコメントが心に響きます。
観てくださった皆さま、
— Mai Morio (@be52flower_siro) 2023年2月26日
そして素敵な感想を
ツイートしてくださった皆さま
本当にありがとうございました。
無事に千秋楽を迎え
全公演を終えることができました。#名取事務所 #占領の囚人たち pic.twitter.com/or03OrD4cw
しかし
— Mai Morio (@be52flower_siro) 2023年2月26日
カーメルさんをはじめ
エイナット
ダーリーンの
厳しい現実は終わりません。
微力ながら、わたしが演劇で伝えられる精一杯やりました。
そしてパレスチナに平和が訪れる事を祈るしかない自分の無力感にまた涙がこぼれます。
カーメルさんは言いました。
「泣くんじゃないよ。怒るんだ」
https://twitter.com/be52flower_siro/status/1628397867219189762?s=46&t=i3triUmkosDLDhbcDVMF4g
https://twitter.com/shathawhat/status/1629984348668674050?s=46&t=Uvz93jUcIECkt4__rn4Kmg
https://twitter.com/svhibe/status/1630017675836420099?s=46&t=Uvz93jUcIECkt4__rn4Kmg
舞台写真:坂内太さん