三年越しの公演。上演時間は休憩20分を含む約2時間25分（１幕：1時間15分（休憩20分）2幕：50分）
アフタートークが終わったのか21:45頃で帰宅が遅かったので取り急ぎ、Tweetした感想を載せておくことに。
世田谷パブリックシアターにて『ある馬の物語』観劇。Ｊ列センターブロック。
ちょっと… めちゃめちゃすごいんですけど成河くん。前世は美しい斑らの馬ですか？
白井さんの演出も楽しい。（成河くん「わたしは真悟」のときは産業用ロボットの生まれ変わりかと思ったのを思い出したわ。あの舞台、白井さん演出協力で入ってた）（成河くんだと「できる」から、演出もエスカレートしていくサド演出家・白井晃さんですね。わかります）
高校生以下、U24、共にS席¥4,400、A席¥2,750
ぜったい観たほうがいい。ぜひ世田谷パブリックシアターへ！
世田パブ、S席完売だと見切れ席を千円引きで発売するとか… 多分、見切れ席でもそんなに見切れなさそうです。
（撮影：細野晋司さん）
劇場に入ってまず美術にびっくり。工事現場の足場が… 作業着の人たちが…働いている。
馬蹄型の客席の最前列がF列で舞台が地続きなのでホルストメールの運命と馬たちの日常と私たちの人生（人間の所有欲、誰もが老いるということを馬の透徹した視点で描いている）が地続きに。木管カルテットが物語の伴奏を担う音楽と馬たちのパフォーマンスと客席通路を使う演出にワクワク。イマーシブな舞台でした。世田パブでワイヤー使う演出初めてでした。
無邪気だったホルストメール（名前も人間が勝手につけるものだよね）美しい雌馬に恋をしてしまったことから去勢馬にされ、馬たちの輪に入らなくなり、、人間観察をすることになり人間がもつ所有欲について気づく。聡明な馬だから。
とても重い内容だけど… 
（撮影：細野晋司さん）
（アフタートークで、老いた公爵・別所さんの老いた馬・成河くんへの一言「臭いな」が戯曲にはなく白井晃さんが付け足したものだと知り、俳優たち驚愕😆。）
個人的に世田パブ規模の劇場でのヘッドセットマイクの声に慣れないなぁ。あと大勢で歌うと歌詞が聞き取りにくかった。
成河くん『ラビット・ホール』の大阪で終えたのが５月14日（秋田から９日空いたとしても）。兎やっていたわけではないけれど、２ヶ月お稽古していたという皆さまには途中合流。で、あの馬を生み出したってモンスターぶり半端ない。ほんと、演劇界の宝です。
馬っぷりというと小西遼生ミールイのチャーミングな色気と音月桂ヴャゾプリハの美貌、その美しさと言ったら… 見惚れちゃう。ふたり（馬）とも斑らで他の馬たちから虐められるホルストメールを見下すことない上品さです。
別所哲也さんは唯一人間だけの役。誰も愛さない、所有欲のあるセルプホフスコイ公爵。安く買った「私の馬」ホルストメールを可愛がる。そして「私の女」愛人マチエは競馬場で出会った若くて美しいボブリン伯爵と逃げてしまう。（逃げて客席に降りたとき音月マチエ「…ったく」って公爵への嫌悪感）正気を失う公爵。そしてホルストメールの幸せな時間が２年で終わる。
別所哲也さんは唯一人間だけの役。誰も愛さない、所有欲のあるセルプホフスコイ公爵。安く買った「私の馬」ホルストメールを可愛がる。そして「私の女」愛人マチエは競馬場で出会った若くて美しい将校と逃げてしまう。（逃げて客席に降りたとき音月マチエ「…ったく」って公爵への嫌悪感）正気を失う公爵。そしてホルストメールの幸せな時間が２年で終わる。
素敵な画像がたくさん。
natalie.mu
あらすじ「ホルストメールは、天性の俊足を持つ駿馬だったが、人間の嫌う「まだら模様」に生まれついたがために、価値のない馬と見なされて育てられた。
ある日、厩舎に凛々しい公爵が現れた。主人は見た目の美しい馬をすすめたが、公爵は一目でホルストメールの天性の素晴らしさを見抜き、彼を安価な値段で買い取った。侯爵との生活はホルストメールの生涯で、唯一の最も輝かしく幸福な日々となった。
だがある日、公爵の気まぐれから、ホルストメールは競馬に出走することになる。その競馬場で侯爵の愛人マチエは、若く美しい将校と出会い姿を消してしまう。公爵は気が動転し、ホルストメールをそりに繋ぎ激しく鞭打ち走らせた。ようやくマチエに追いついた時、ホルストメールは力尽き、病に倒れてしまう。
その日からホルストメールと侯爵の流転の人（馬）生がはじまった･･･。」
原案・原作：レフ・トルストイ
劇作・脚本・音楽：マルク・ロゾフスキー 作詞：ユーリー・リャシェンツェフ
翻訳：堀江新二 / 国広和毅（訳詞・音楽監督）
劇作・脚本・演出：白井晃（上演台本）
出演：成河 別所哲也 小⻄遼生 音月桂 大森博史 小宮孝泰 春海四方 小柳友 浅川文也 吉﨑裕哉 山口将太朗 天野勝仁 須田拓未
穴田有里 山根海音 小林風花 永石千尋 熊澤沙穂
演奏：小森慶子(S.sax) ハラナツコ(A.sax) 村上大輔(T.sax) 上原弘子(B.sax)
美術：松井るみ 照明：齋藤茂男 音響：井上正弘 振付：山田うん 衣装：伊藤佐智子 ヘアメイク：川端富生 アクション：渥美博 演出助手：桐山知也 舞台監督：大垣敏朗
宣伝美術：秋澤一彰 宣伝写真：山崎伸康 宣伝衣装：伊藤佐智子 宣伝ヘアメイク：川端富生 伊荻ユミ 高村マドカ
世田谷パブリックシアター芸術監督：白井晃
JRAのポスターも🐎
このパンフレット1,500円は読み応えありそうなので買いました。
『ある馬の物語』㊗️初日
初日コメントある馬、
【6/25追記】八嶋智人さんのコメント「音楽劇『ある馬の物語』観劇で感激🎵 一瞬も思考を停止する事なく馬と人間の関係を探りながら楽しめる内的エンターテイメントにしてフィジカルでも惹き付ける👍 人と馬、国と労働者、所有する側とされる側、その表現の塩梅の良さ👍️
成河 はやはり表現者として、あらゆる角度からお見事だったな❤️」
音楽劇『#ある馬の物語』観劇で感激🎵
— 八嶋智人 (@meganeouji840) 2023年6月24日
一瞬も思考を停止する事なく馬と人間の関係を探りながら楽しめる内的エンターテイメントにしてフィジカルでも惹き付ける👍
人と馬、国と労働者、所有する側とされる側、その表現の塩梅の良さ👍️#成河 はやはり表現者として、あらゆる角度からお見事だったな❤️ pic.twitter.com/qmKQDCy6zh
