「迷子の子猫が行ったり来たり枯れ葉が輪になる風の庭」
私、忙しいです。迷子にならないようにしないと。
仕事もサッカーもあるなか、好きな人みんな、この秋、舞台に立つので、忙しいですーー。もう映画に行く時間はないわ。
一昨日亀ちゃんの舞台(シェイクスピア2作品)が始まり、11月は亮ちゃん(光への道は遠く3作品)、浜ちゃん(無駄な抵抗)、成河くん(ねじまき鳥)、浅野さん(ロスメルホルム)。その間、道産子だとか、個展だとか、、、重なりすぎてるのですよ。
明日は昔の職場の人たちと久しぶりに飲み会でーす。
『無駄な抵抗』
この秋はイキウメの公演ではないイキウメの前川さんのポストより
「先日、ギリシャ悲劇研究者の山形治江先生が稽古を見学にいらしてて休憩時間の度に色々お聞きしたことがとても面白かった。」というお話。
「僕らが勝手にイメージしてるギリシャ劇的なものを共通言語にした、何とも頼りないものだったが、山形先生はそれがコロス的表現だとさくっと受け取っていたのが、実に嬉しいことだった。個を消して動く浜田を見て「うまいですねぇ」と言ってて、ウチの劇団員も妙な能力が開発されたもんだと思う。」
先日、ギリシャ悲劇研究者の山形治江先生が稽古を見学にいらしてて休憩時間の度に色々お聞きしたことがとても面白かった。「オイディプス王」の何をどう現代に翻案してるのか、コロス的な演出の見え方等も、僕らの考えてる以上のことを受け取っていて圧倒された。週1くらいで来てくれないかなと思った
— 前川知大 Tomohiro MAEKAWA (@TomoMaekawa) 2023年10月18日
イキウメではこの数年、舞台上で誰でもない存在(コロス)から顔と名前のある個人(俳優)への往復と、そのあわいに居るような試みをずっとしていていて、それを僕らは「ここではコロス的に」などと言っているわけだが、ギリシャ劇の素養があるかと言われたら誰にもないわけで、
— 前川知大 Tomohiro MAEKAWA (@TomoMaekawa) 2023年10月18日
実は僕にとってギリシャ悲劇は少し距離のあるもので、熱心に観に行くものではなかったです。「神々の沈黙」を使いたくホメロスに手を出した流れ。この道を進み始めたからにはギリシャ悲劇を避けては通れん、という成り行き。まぁそれも運命か。成り行きという言葉はいいね。運命より仰々しくなくて。
— 前川知大 Tomohiro MAEKAWA (@TomoMaekawa) 2023年10月18日
門脇麦、「この舞台以上に“五感で楽しむ”という言葉が適している舞台はない」【インタビュー】 (取材・文・写真/櫻井宏充さん)
「村上さんの作品は、独特な日本語の言い回しで作り上げられていると思うんです。インバルさんは日本語以外で原作を読んでいらっしゃるんですが、たぶん村上さんの独特の言い回しって訳せないと思うんです。だから自分が感じた雰囲気よりも、日本語を話せない方が村上作品を読んで、どういうエッセンスを受け取ったのか、そしてそれを体現することの方がこの舞台では大事だと考えています。稽古も日本語でのやり取りができなくて、英語でやり取りをするか、通訳の方を介してやり取りをするかだったんですけど、そうやって日本語が削除された世界の中で残る物って、逆に大事な骨組みしか残らなくて、それがすごく面白くて、不思議でした。」
「成河さんも稽古場でお金を払いたいぐらい昔から大好きな方です(笑)。実は先日、成河さんから楽屋に掛けるのれんを頂いたんですよ。7年前に共演させていただいて、その時に一生この人について行こうと思いました。この人の背中を追い続けていたら役者として間違えた道には行かないだろうというくらい、本当に演劇に対してものすごい熱量と真正面から向き合うパワーを人一倍兼ね備えている方なんです。私はそれまで楽屋のれんを持っていなくて、成河さん方からのれんをいただきたいと思い、くださいとお願いしたんです。その時は深く考えずに言っちゃったんですけど、6年越しにのれんを頂きました。今回がそののれんを初めてかける公演で、しかも成河さんと共演ということで本当にうれしい限りです。」
楽屋のれん、先日ではなく、初演の時、だったような・・
「渡辺くんはもともとバンドをやっていらっしゃったので、歌い方がいい意味で、ミュージカルや音楽劇における教科書的な歌い方ではないんです。成河さんと二人一役で、2人とも方向性が全く違うから、それがすごく面白くて、本作のアクセントだと思います。しかも、今回はもっと2人の境界線が分からないような演出になると思うんです。前回は、潜在意識と現実世界のトオルという二人一役だったんですけど、その境界線がもっと不明瞭になっていって、お二人と絡むことがちょっと増えそうなので、それも楽しみです。」