世田谷パブリックシアターにて『 無駄な抵抗 』2回目最前列ほぼセンターで👀
『無駄な抵抗』1回目★★★★★
1回目よりも観客である私もコロスの一人だったような感覚。受け取ったものも多くて客席で修行しているみたいにぎゅうぎゅうになってしまい、どう感想書けばいいのか。
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ネタバレあります。
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山鳥芽衣が抱えてきたこと、これから抱えていかなくてはいけないもの(息子・理人、その父親、= 叔父、)が大き過ぎて苦しくてラストは涙が…。運命ってあると思うけれど、彼女が背負った運命はあまりにも…辛い。絶望と無力… いえ、彼女は絶望と闘っていた。無力ではなかった。
池谷のぶえさん、毎日あの人生を生きなきゃいけないなんて… 片目が充血していました🩸
浜ちゃん演じる大道芸人のダン(仕草や表情をガン見しすぎたかも😅)は、世間であり、私であり、あなたである存在なんだと思う。あのブーイングはSNSなのか…。
叔父が雇った探偵は… クレオンかしら🤔。
ソフォクレスが「オイディプス王」を書いたのは紀元前五世紀頃。「オイディプス王」よりストレートに刺さるのは翻訳劇をやっているのではなく、それを下敷きにした前川さんのオリジナルで、架空の話なのに日本の俳優が日本の名前で演じているから身近な人の話として受け取ってしまうからだと思う。
原因不明の疫病が流行り交通が遮断されたテーバイは、今の世界で、予告もなく全ての電車が停まらなくなった駅。それを無意識に受け入れる人と、変えようとする人。
今年のイキウメの『人魂を届けに』も今回の世田谷パブリックシアターの『無駄な抵抗』も容赦なくて重い。主人公の行く先に救いがあるのか?「愛」という感情を持つことができるのか、それさえ抵抗してしまうのではないのか。
これまでのイキウメには「愛」とか「友情」が描かれていたのだけれど。
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鈴木理人(ホスト):渡邊圭祐
佐久間一郎(探偵):安井順平
ダン(大道芸人):浜田信也
山鳥文(大学生):穂志もえか
色川りさ(理人の幼馴染):清水葉月
日暮栄(警備員):森下創
島 忠(カフェ店長):大窪人衛
二階堂 桜(カウンセラー):松雪泰子
山鳥吾郎(入院中):……
STORY「その駅は半年前に電車が停まらなくなった。どの電車も通過するだけ。住民は困惑しながらも、隣の駅まで行くなり、他の交通手段を使うなりして日常を守っていた。駅ビルは寂れ、駅前の広場は活気を失った。
占い師として活躍していた桜(松雪泰子)は地元に戻ってカウンセラーとして再出発する。クライアントとして現れたのは、同級生の芽衣(池谷のぶえ)だった。芽衣は、かつて桜に言われた言葉に強く影響を受けていた。その言葉が自分の性格と人生を決定づけ、苦しんでいると言う。あれは予言であり、呪いだったと。
駅前広場で始まる対話は、次第に芽衣を取り巻く奇妙な運命を明らかにしていく。
幼い頃の父の態度、叔父との関係、予言を避けるためにした選択、母の残した手紙、芽衣の入れ込むホストの出生の秘密。叔父が探偵まで雇い、芽衣を監視していたこと。二人は、芽衣を苦しめているものが何なのか、そして芽衣の心に深く刺さった桜の予言をどうするべきなのか、考える。広場では、関係者たちが二人の会話に聞き耳を立てている。」
『#無駄な抵抗 』トレーラーを公開しました!
— 舞台「無駄な抵抗」公式 (@muda_na_teikou) 2023年11月15日
公演HP、世田谷パブリックシアターYouTubeチャンネルからもご覧いただけます。 pic.twitter.com/L1rwjTz1uH
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丸く張り出した舞台の端っこの石の隙間に草が生えていて🌱生命を感じられてホッとしました。
アフタートークで安井さんと穂志もえかちゃん(可愛い。ショートヘア似合う〜。イキウメの客演の傾向の声だなぁ)のバディというか師匠と弟子の話を聞けたのも最高でした。と同時に慣れないMCをがんばる大窪人衛くんの世話もやく安井さんでした😃。
今回アンダースタディとして入っていらっしゃる阿岐之将一さん。お誕生日おめでとうございました。6人分の台詞や動きを覚えて稽古して毎日待機しているのですね。女性役のアンダースタディは大久保胡桃さん、おふたりともあっぱれです。
今日、劇場に行ったら出演者の皆さんや、制作さんから大量のプレゼントが鏡前に😭😭😭
— 阿岐之将一 (@akino_masa) 2023年11月23日
泣ける😭😭😭😭😭
ありがとうございます🙇♂️🙇♂️🙇♂️🙇♂️🙇♂️
暖かすぎる、優しすぎる、そんな最高の座組でお送りしてる「#無駄な抵抗」は11/26まで世田谷パブリックシアターにて!
ご来場お待ちしております😊 https://t.co/3q2jzhdRz1 pic.twitter.com/f6PlJPD5V3
アフタートークで安井さんがおふたりのことを話してくださいました。
舞台の光の当たるところと当たらないところ。
— 安井順平 Junpei YASUI (@yasuijunpei) 2023年11月11日
今回アンダーとして参加してくれた阿岐之将一と大久保胡桃。一緒に稽古場を過ごした仲間。
全員の台詞や動きを覚え万が一の事態に備える。同じ役者として思うとこだってあるはずなのに、真摯にやってくれた。敬意しかないよ。
幕開いたら一緒に喜びたい。 pic.twitter.com/ljt47SFxXo
お札💴の柄は見えなかった〜。🎩
🎻「さよならした君振り向くまでの時間はため息二つ分」 前川知大さんのインタビュー「古典をベースに“わかりやすくない”物語を届ける」のリンク貼ってあります。
🚬私が感想を追記できないでいる【11月27日追記】池谷のぶえさん、お父さまのことを前楽にポストされていたのですね。
「公演中の舞台「無駄な抵抗」でも、役柄的に父との確執が語られたりしますが、半分くらいの確率で実体験です。そんな作品、自伝以外なかなか出会えません。」
父のこと。
— 池谷のぶえ (@iketaninobue) 2023年11月25日
今日は、宿敵・父の、24年目の命日です。
公演中の舞台「無駄な抵抗」でも、役柄的に父との確執が語られたりしますが、半分くらいの確率で実体験です。そんな作品、自伝以外なかなか出会えません。
そんな今日、最前列の1席だけぽつんと空席があって、
「父も母もドライで、物心ついてからは触れられた記憶がありません。
なので、私もいまだに人に触れる時に一大決心が必要です。なんだかそれは、今回の役柄にもとてもシンクロします。現実から逃れる場所を求めて、演劇に携わってきましたが、現実から逃れられるところなんて、きっとないのですね。」
父も母もドライで、物心ついてからは触れられた記憶がありません。
— 池谷のぶえ (@iketaninobue) 2023年11月25日
なので、私もいまだに人に触れる時に一大決心が必要です。なんだかそれは、今回の役柄にもとてもシンクロします。
現実から逃れる場所を求めて、演劇に携わってきましたが、現実から逃れられるところなんて、きっとないのですね。
【11月28日】前川さんの思惑通り、消化に時間がかかっております。
桜(松雪さん)の「おいきなさい」に覚えがあって私も笑ったんだけど、だれの決め台詞だったか…。釈由美子さん!『スカイハイ』の怨みの門番・イズコの台詞でした。松雪さん似合いすぎ。
ちょっと気が楽になるハルキさんの言葉。