ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

僕のカメラに笑顔を見せた浴衣姿に薫る風

「僕のカメラに笑顔を見せた浴衣姿に薫る風」

イキウメ『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』前川知大&浜田信也&盛隆二 インタビュー( 取材・文:宮崎新之さん)f:id:Magnoliarida:20240806133629j:image

一部抜粋

――稽古も始まったばかりとのことですが、どのような雰囲気ですか。

浜田 割と今までにないアプローチなんです。なかなか台本を読まないのって。初演のときよりも小泉八雲に興味を持っているし、その視点で台本を読み返してみるとまったく手触りが違ってくる。力の弱い人、弱い立場にある人に対しての寛容さをすごく大切にされていて、優しい方だったんだろうなと感じています。初演の時はただただ必死だったんですけど、その当時とは違う手触りがありますね。

――前川さんの演出で特徴的だと感じているところは、どんなところでしょうか。

浜田 だから、何か1つのことをみんなで考えようか、みたいな安全が確保されている感じが現場にあるんですよね。わからないことは恥ずかしくない。むしろ素敵なことで、みんなで考えて、これがいいんじゃないかという答えをとりあえずでも出していく。その時に孤独に追い込まれることが、稽古場ではすごく少ないです。

盛 基本的には寛容なんですよ。寛容なんですけど、どこかで頑固。寛容の中に1カ所、頑固があって、そこに触れるまでは寛容なんですよ。そこを一生懸命に探すんです。こちらはネタ出しじゃないですけど、何がいいのかをひたすら探す。妥協しないという部分では、すごくいいですね。寛容と言っても、まぁこれでいいか、という空気は感じないので…。サンカクなんですよ。マルでもバツでもなく。ただ、サンカクなら片足くらいは突っ込んでいるのかな?というのを見ながら、こっちじゃないんだな、とかを探りながら見つけていくんです。長年付き合っているからわかることなのかもしれません。

前川 初演の時の自分で思い出すのは、何とか自分で決めた方向に進もうとしていたこと。それで池田成志さんともしっかりぶつかったりしてたんですよね。僕はこうしたいんですよ、と意見を受け入れない感じになってた。あの時はそうでした。でも、今は実際に演じるのは俳優さんだし、俳優さんの感覚を大事にしたい。もっと俳優さんの声を聞いて、取り入れていかなきゃいけないんだということを学んだ現場だったように思います。仲村トオルさんも小松和重さんも、すごく経験がある先輩なんだけど、そういう無駄な戦いをしていた気がします。

――初演の手ごたえはすごく良かったんですね。

浜田 お客さんのワクワク感って、すごく伝わってきたよね。こんなに楽しみにしてくれていたんだ、って思ったな。今振り返ってみても、何て言うか、夏の本当にいい思い出になってる。

浜田 10年前だったら、できなかったかも知れない気がする。でも今の我々だったら、あの時とは違う、別の面白いものができるんじゃないか。そういう期待感を持っていますね。

――15年経って、今再演をする意味をどのように考えていらっしゃいますか。

前川 浜ちゃんが言ってくれたように、まさに「今ならできる」と思ったんですよ。この作品は、僕らが先輩方と初めて付き合った作品だから、僕ら自身が一周回った感じとか、そういう感覚があってこそできると思うんです。こういう劇中劇みたいなスタイルも、この作品からですから。作品の書き方、作り方、その他もろもろですごく大きな影響を受けることになった作品なので、そこに戻っていくような感覚が僕にはあるんです。今の僕らが、そこをなぞっていくところを、お見せしたいですね。

――最後に、公演を楽しみにしているファンの方々にメッセージをお願いします。

盛 演劇をやっている人間って、やたらと敷居を上げてしまうんですけど(笑)。やっぱりこの空間を体験してほしいんですね。舞台を観るということは、体験だと思います。その”場”にいるということがどういうことなのかを感じ取れるのは、劇場しかない。その日の天気や空気感、体調や気分、どんな道筋で劇場に行ったのかなど、小さな違いが重なって、それは俳優だけじゃなくて、お客さんもそうだし、スタッフもそう。そういうことが全部ギュッと詰まったものが、劇場の、その日その時間の公演なんです。それって本当にオンリーワンのもの。それを体験できるのは、その日その時だけという価値観を感じられるとしたら…興味がわきませんか? ぜひ、体験してみてください。

浜田 皆夏の思い出ってたくさんあると思います。花火とか、バーベキューとか、海とか…スイカ割りとか。そういうちょっとした夏のレジャーだったり、夏にしか経験できないことの1つになれたらと思います。あの年のあの夏、観に行ったよなーっていう、そういう公演にしたいと思っていますので、ぜひ気軽に来ていただきたいです。

前川 怪談ってだけで、怖いから見に行かない!って言う人も中にはいるらしいんですけども。怪談の公演をやるくせに、そんなに怖くないよ、というのも何なんですが(笑)、いわゆるホラーのような怖さではないんです。楽しい怪談だと思うんですよね。視覚的に怖がらせるわけでもないし、ちょっとだけゾクッとするような楽しい怪談を聴きに来ていただきたいです。ミステリー要素もあって、きっと楽しんでいただけると思っています!

ホラーは死ぬほど苦手だけど階段は落語みたいだし(違うか)イキウメはゾクッとするような楽しい怪談だって知っているから大丈夫。

浜田 浴衣とかで来てもらえると、より雰囲気が高まりそうですよね。

前川 確かに!客席に浴衣の方がいっぱいいた方が絶対に楽しいと思う舞台です。いい思い出になりそうですしね。

盛 浴衣の方、歓迎します!(笑)

えーー浴衣着たいけれどさいたまに引っ越してから箪笥から一回も出してない。その前から着てないしー。きっと着ていけない・・・

 

イキウメとの夏の思い出と言えば、輝夫

KAATキッズ・プログラム2012『暗いところからやってくる』千秋楽4回目★★★★★ 

再演のKAATキッズ・プログラム2014『暗いところからやってくる』2回目★★★★★  

せたがやこどもプロジェクト2014『暗いところからやってくる』★★★★★  

magnoliarida.hatenablog.com