ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズ(10 中島翔哉)と演劇と映画が大好き! 、亀田佳明、田島亮(・中嶋将人)成河、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠。B'z,BrandonBoyd&Incubus,JasonMraz,Eddie Redmayne,Timothée Chalamet

野良豚 Wild Boar を観る前に

演出のインディー・チャンさんコメント「インターネットの発展とともに、誰もが発信できる時代になっている。何が正しくて、何が間違っているのか、私たちは常に判断しなければならない。そして、私たちの行動は、実は目にしている情報に動かされている。近年はSNSの働きによって、物事に対する正と反の声が両極端になりつつあって、善悪二元論的な思考に陥ってしまいがちだ。大きな社会において、いつも見捨てられるのは個人だが、その社会は、一人一人で作られている。「野良豚 Wild Boar」は、人物間の人間ドラマを深く描き、それぞれの人間の歴史と思いを大切にして、物語を構築している。個人個人をじっくり見つめ、理想と現実の視点を両方提示したことで、100%の善と100%の悪ではなく、もっと広い視野と柔軟な考え方を教えてくれる作品である。この作品の温度を使って、座組と観客と共に、「報道」「自由」「真実」「知ること」について考え、次のステップを踏み出す時のヒントの一つになれたらと、願っております。」

清水明彦さんのコメント「最初、この台本が今では香港で上演できないと聞いて「そんなにセンセーショナルな物語なの?」と思って、少し危険な感じを想像して読んだら、社会や人間関係の息苦しさはあるものの、まったくそんな過激な表現ではなく……。今これが上演禁止になるような社会になってしまったことが一番ショックでした。僕はこの作品を政治的、思想的な見方ではなく、それぞれが様々な立場の「幸せ」を追い求める人間ドラマとして観ていただきたいと思っています。政治でも社会でも恋愛でも、それぞれの立場や価値観や信念があって、その中でみんな幸せを追い求めている。僕自身、日々、芝居をする中でその理想と現実に揺れ動きながら(笑)、葛藤して折り合いをつけているのであります。「幸せって何だろう」……すぐに答えが出るものではありませんが、皆さんがそれぞれ持ち帰って考えてくれたら嬉しいです。」

作品を書いた14年前に今の香港を… | 毎日新聞 

「作品を書いた14年前に今の香港を予見していたのだろうか。東京・信濃町文学座アトリエで上演されている「野良豚(いのしし)」を見て最初にそう感じた▲高名な学者が失踪したものの、政府に統制されたメディアは真相を追わない。大手紙を辞めたベテラン記者は自ら新聞社を設立し、元部下と調査を続ける。やがて政府主導の都市開発プロジェクトに関わる問題をつかむが、ストーリーは意外な方向に展開していく▲香港の著名な劇作家、莊梅岩さんが執筆したのは2011年。架空の都市が舞台だが、民主派寄りの新聞が廃刊に追い込まれ、言論の自由が奪われた香港の現状と共通する▲この作品は現在、香港では上演されなくなった。莊さんの活動はさまざまな圧力にさらされている。〜〜」

香港における報道の自由は2020年施行の国家安全維持法によって厳しく制限された。 

2022/08/04香港返還25年 消えゆく自由 挫折した民主化(調査研究本部主任研究員 石井利尚さん)

■香港が英国から中国に返還されて7月で25年。国力を増した中国による統制が強まり、香港の民主化は挫折し、民主化を求める政治的な自由も消滅した。 
■7月に就任した香港の行政長官は、反政府抗議運動の弾圧を主導した元警察幹部だ。中国が決めた「選挙」で選ばれ、香港社会の統制強化が懸念される。 
■返還前後、中国の経済発展とそれを支える香港が中国の民主化を促すとの期待もあった。だが、力をつけた中国は共産党一党独裁と香港や少数民族への強権統治に進んだ。 

www.yomiuri.co.jp

2021/1/6 <民主主義のあした>「香港が払った代償は、民主主義国家への警告」イギリスに亡命の香港民主活動家 サイモン・チェンさん:東京新聞デジタル 

www.tokyo-np.co.jp

2020/11/09 香港 ── 未曽有の二つの脅威に演劇はどう応えるか / 張秉權(チュン・ピンキュンさん 翻訳:後藤絢子さん)

初演は事件から30年後の2019年。翌年の香港国家安全維持法の施行以降、上演できなくなっている。荘梅岩さんの作品 六四舞台(Stage 64)の『May 35th(5月35日)』のこと。5月35日というのはすなわち6月4日、天安門事件のこと。

「このタイトルは、1989年に天安門事件が起こった日付「6月4日」の婉曲的な表現で、悲劇から30年の節目にあたる昨年(2019年)初演され、その後一度再演された。そして今年(2020年)はコロナ下で新たにオンラインバージョンが制作された。クラウドファンディングにより一定期間、ウェブ配信が可能となり、世界中から膨大なアクセス数を獲得した。
 本作は、天安門事件で息子を亡くし、30年の間沈黙を強いられてきた老夫婦を描く。二人はせめて一生に一度、この特別な年に、勇気を奮い起こして行動しようと決心する。30年の節目だからというだけではない。二人はともに重い病を患う身で、残された時間がもうないと考えていたのだ。若くして逝った最愛の息子に弔意を示すため、二人は天安門広場へ行く計画を立てる。しかし、政治的に体制順応的な親戚の一人が、この微妙な時期に権力に挑戦的とみられるようなことはすべきでないと言って邪魔に入る。ラストでは、公安が二人の家のドアを叩き、二人の計画が潰えることが示される。
 ところが、昨年舞台で上演されたものでは、老夫婦のうち夫だけは広場にたどり着く。彼の追悼の意に応えて、何十人もの学生たちが亡霊として姿を現し、複雑な感情や叶わぬ願望を口々に叫ぶ。今年のオンラインバージョンでは、老夫婦が二人とも、息子の追悼のため広場に足を踏み入れる。ラストシーンは天安門の映像を投影した白い簡易テントの中で演じられた。装置を見れば、そこが稽古場であり、作品世界と現実が別物ではないことがすぐわかる。群衆の叫び声のノイズと、ガスマスクを装着して走る人々の映像の混淆は、群衆を散らす警察権力の到来を暗示する。その映像がぼやけることで、過去の北京と、過去の北京と同じことの起きている現在の香港のモンタージュが立ち現れる。」

📌ぴあ水先案内のおすすめコメント「“天安門事件”はご記憶だろうか。中国で民主化要求運動が軍によって武力弾圧され、凄惨な光景が日本でも報道された。1989年、昭和64年・平成元年の6月4日。“八九六四天安門事件”である。あれから36年が経った。『野良豚(いのしし)』はその事件を背景にしている。」(大島幸久さん)https://lp.p.pia.jp/article/pilotage/436607/index.html