ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『美しすぎる母/avage Grace』★★★

 原作「SAVAGE GRACE」(直訳:野蛮な優美さ)。←バーバラ(ジュリアン・ムーア)そのもの。http://utsukushisugiru.com/
スペイン・フランス・アメリカ映画。監督:トム・ケイリン。『貧しい家庭に育ったバーバラは幼い頃から金持ちの男と結婚することが幸せになる道と母に教え込まれていた。その教えどおり大富豪のブルックスと結婚し息子のアントニーをもうける。しかし、上流階級の一員として認められたいバーバラが社交に熱中する傍らでブルックスの心は次第に冷え、やがて年若い恋人のもとに去るのだった。取り残された母と息子は依存と偏愛の果てに悲劇的な終焉に向かって突き進んで行く。』(goo映画より)
ギリシャ悲劇みたいだった。実話に基づいているというこの映画は痛すぎて好きになれないけれど、映像は内容に反して美しすぎるほどだった。ベークランド家が移り住む美しい場所(ニューヨーク、パリ、カダケス、マジョルカ、ロンドン)と美しいアントニーにうっとり(笑)バーバラのセレブファッションも楽しい。バーバラは一見美しいけれど、上品というのでなく破滅的、狂気を兼ね備えている“野蛮な美しさ”があった。ナイスキャスティングってことね。
「僕は気づいた・・・長い年月偽りの人生を生きていたことを」せつないセリフ。儚げなハンサムくんのアントニーエディ・レッドメイン)、どうかな?と思ったんだけど、美しいだけじゃなく、どんどん壊れて行く演技はなかなか。母親とついに一線を越えてしまったときから幼児に戻ったかのように親指を加えるアントニー。母を刺したあと、救急車と中華のデリバリーを頼み、母の傍らでそれを食べている姿は幼い子供みたいだった。(子供時代の子も可愛かった♪)親を選べなかった可哀想なアントニー(T^T)
最後にアントニーが刑務所でビニールをかぶって自殺したというメッセージが流れた。プラスティックを発明したベークランド家三代目ブルックスの息子・・なにか因縁めいているわ。
 実際のアントニー・ベークランド。http://murderpedia.org/male.B/b/baekeland-anthony.htm