ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『おろち』★★★☆

  
怖かったーーー。でも夜道を歩けないとか、ひとりでトイレに行けないとか、そういう怖さじゃなくて、ジワリジワリ怖かった。こういう人間の醜い部分があるから世の中から残酷な事件が後を断たないのでしょう・・という怖さです。でも「どうかな?大丈夫かな?」と席についてから映画が始まるまで、こんなに胸がドキドキした映画ははじめてだった。でも、大丈夫でした。と、いうか意外にも面白かった。何度も飛び上がるほどビクッとしたけれど、ホラー嫌いなあなたにも胸はって(笑)おすすめできます。原作を読む勇気はないけれどね(絵が怖いのでムリ・・小説なら読みたいわ)。そして想像していたとおりの色彩で(中島哲也系じゃなくてよかった。中島さんの色彩に血の赤や枯れ葉の色を入れた、そんなイメージです)美術や衣装も素敵で、おもしろい舞台を見ているような感じでした。
「美の崩壊は、女の最期 29歳を過ぎると、姉妹は壊れ、狂い始める…。」鶴田法男監督。脚本は高橋洋(あの洋くんじゃないです)『代々続く名門一族、門前家の女主人、門前葵は自信に溢れた銀幕の大女優で、いつも自宅の試写室に篭り、自分が出演した場面を繰り返し見ては満足そうに笑っていた。ある日、葵は試写室のスクリーンに映る自分の顔を見て青ざめる。そして、階上にある“決して開けてはいけない部屋”に駆け込んだ。代々門前家の女は、29歳になると美しい顔が醜く崩れ落ちる運命にあるのだ。美しい女の悲しい運命を、おろちが見つめていた…。』(goo映画より)
おろち役の谷村美月ちゃんは最初にナレーションを聞いたときは「ん?」と思ったけれどじきになれて、どんどん“おろち”になっていきました。バルコニーで踊るシーン以外いっさい笑顔(というか表情)がないのも、赤いマントを翻すシーンも、腕をシャキッと突き上げるシーンとかなかなかかっこよかったし、私は好きだな。母親の門前葵と姉の門前一葉役の木村佳乃は、今まで観た映画のなかでいちばんハマっているように思えたほど・・凄かった!エキセントリックです。妹、門前理沙役の中越典子は理由あって好きじゃないんですが(ねーーっ!>ハニカミ)ピッタリでした。この妹がいちばん怖いです・・背筋が凍りましたよ。
久しぶりに見た嶋田久作(執事の西条役)は言わずもがな・・です!山本太郎もあの役(プロデューサー大西)にピッタリですね。
原作が9話あるらしいので、ぜひシリーズ化していただきたいわ(笑)http://www.orochi-movie.jp/index.html
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