ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『風が強く吹いている/Feel the Wind』★★★ 

 公開前なので、思ったことだけざーっと。ネタバレ少しありです。
 監督・脚本:大森寿美男、原作:三浦しをん『天に与えられた“走る”才能をもった2人の若者が出会った。致命的な故障でエリート・ランナーへの道を諦めたハイジと、事件を起こし競技から遠ざかった天才走者カケルだ。ハイジはカケルこそが秘かに温めていた計画の切り札だと確信、壮大な夢への第一歩を踏み出す。それは、寛政大学陸上競技部の8人と、学生長距離界最大の華“箱根駅伝”出場を目指すこと。ところがこの競技部とは名ばかりで、8人は陸上から縁遠い上、漫画オタクや25歳の留年生、アフリカから来た留学生など、ユニークなキャラクターが揃っていた。だが、なぜかハイジは、自信に充ち溢れている。彼の編み出す緻密なトレーニング法と走ることへの信念、仲間への揺るぎない信頼が、皆を変えていく。やがて明かされる、ハイジの故障の理由とカケルが起こした事件の真相、そして8人それぞれが抱えてきた本当の想い。果たして、心を一つにした10人は、箱根の頂点に立つことができるのか?』(goo映画より)
三浦しをんさんの本は読んだ事がないのです。いつも『三浦をしん』と読み間違えてしまいます。
 爽やかな青春ドラマという感じ。さすが大森さんといった脚本はとても面白くて好きだけれど、見せ方というか映像が少し物足りなかった気がします。ポスターが凄く美しくて、そのイメージがあったから。駅伝本番の映像は臨場感と躍動感があって映画が見せたいものが伝わってくるけれど、予選前の箱根を目指して走っている彼らを包む風景がもっときれいならなぁ〜季節感が欲しいなぁ〜オープニングの桜のシーンも青空ならいいのになぁ〜って思いました。(個人的な趣味ですけれどね)
10人のキャストがいいな〜どんどん上手くなっていくし、楽しそう。ひたむきさをガンバレ!ガンバレ!って応援したくなります。けれども、駅伝本番のなかに盛り込んでくる各自のエピソードが全員分欲しかったかも。映画の感動は箱根駅伝本番より、予選突破したときのほうがジーンとしました。マンガオタクの王子(中村優一)の顔が最後にはピリッと引き締まったし。走(カケル/林遣都)の顔にも刺がなくなる。
 でも、箱根駅伝の走りがリアリティに欠けているような・・ 本物の駅伝レースさながらの映像はワクワクするし、俳優たちのがんばりは凄く伝わってくるけれど・・(彼らはどれだけ沢山走ったんだろう凄いなって思います)2時間13分じゃ仕方ないねぇ。
もうひとつ欲言えば・・ナレーションがあんまり心に沁みてこないのです。心の言葉だから、もっと伝えてほしかった(セリフ回しの問題だけど) ああ、林くん・・ 今時の男子にないステキな瞳をしているのでセリフが上手くなればいいな〜。
見落としているかもしれませんが、ニコチャン先輩が作る応援人形(呪いっぽい)ですが、箱根駅伝出場が決まったすぐあとまでしか出てこないのが残念。
 そうそう・・灰二(ハイジ)役の小出君が本当に走っているところを見たことがあります(笑) 小出君の初舞台『から騒ぎ』を観に行ったとき、本番前にさい芸のまわりをふつうにランニングしていたのです。へぇ〜って思ったものです。小出くんの顔を見ていると、選手・キャプテン・コーチ・マネージャー・竹青荘の寮長・みんなのお母さん役までこなすスーパーヒーロー・ハイジは地なのかと思ってしまいます。
舞台挨拶は、大森監督とニコチャンは役の川村陽介くんとムサ役のダンテ・カーヴァーさんでした。ダンテさんは、あのソフトバンクのおにいさんです!!日本語のセリフは大変だったようで、カメラの前で言う前に最低100回練習したそうです。映画を観てびっくり!ものすごく流暢な日本語でした。
映画の中で竹青荘のメンバーはすでに毎朝5キロを走らされているという設定なので、相当不安で大変だったと思います。川村くんが走ることの厳しさに耐えられたのは、トレーニングして夏合宿などしていくうちに他のみんなが日に日にメンバーが速くなっていき、フォームもきれいになっていくので「同年代に負けたくない」から乗り越えられたそうです。みんなで走るのが楽しく思えるようになったこととか・・それって映画と同化するね。

ハイジのインタビュー http://woman.excite.co.jp/cinema/news/20091019/Cinemacafe_6874.html
ニコチャンのインタビュー  http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/kaze/kaze20091015_01.htm