ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『今は亡きヘンリー・モス―The Late Henry Moss―』★★★★ 

  
『BLUE/ORANGE』(私の今年のBEST10内上位に入る)以降、いろんな劇場での遭遇率がいちばん高い中嶋しゅうさんと「変身」のカフカの母役が新しい久世星佳さんの出演とあらば・・ということで行ってきました。男性が多く、しかも年齢層高いです。
   『たぶん、もう一度見たかったんだ。 生きている親爺の姿を・・・』
脚本:サム・シェパード、翻訳・演出:小川絵梨子 http://www.stagegate.jp/performance/2007/hm/index.html
うーーーーーーん。本はとっても面白いです。先が全く読めなくて・・。でも、ハードだったな。舞台上も私の精神力にも・・。アメリカ人にとってはリアルなんだろう物語。チラシに『この人生は、シェパード自身の父親が現実に辿ったものなのである』とあった。自身の現実に近い家族像を作品として昇華させていくのに10年かけて書き上げたそうです。
一幕目とかダラダラ長くて(必要なんだろうけれど。ダラダラ見えたのは、兄弟の会話だけでメリハリがなかったからかも・・)二幕目(?最初の暗転後)以降は、現在と過去が行き来し、家族を捨て家を出た父の生き様(第二次世界大戦に従軍した後の転落)や、家族の歴史(悲しい記憶)が紐解かれていくので、俄然面白くなり最後まで気を抜けなかったので疲れた。
バスタブにはお湯がはってある中で魚を食べるコンチャーラ。シャワーを使う演出は面白かったな。スープを火にかけているなか、体をはったぶつかり合いがあるので、隣のエステバン(田中壮太郎)が火傷しないか、アール(谷田歩)とレイ(伊礼彼方)のモス兄弟やヘンリー・モス(しゅうさん)が怪我しないかってビクビクでした〜。
父と付き合っていた謎の女コンチャーラ(久世星佳)は宗教的な存在なのかな?
戦争が家族を崩壊、そして転落させてしまう・・。この舞台、役者さんたちは大変だっただろうなぁ・・・心身ともに。でも私・・これを映画で観たい(ごめんなさい)
伊礼彼方くんは『グローリーデイズ』以来。すごく頑張ってた!今後の役者としての人生を変えるんだろうな〜と思うほど。しゅうさんは胸が裂けそうなくらいヘンリー・モス自身だった。タクシー運転手の福士惠二さんがとーーってもよかったな〜。
サム・シェパードって俳優さんでもあるのね。けっこう作品観ていたわ〜。私の大好きな映画、イーサン・ホークの『ハムレット』にも! http://ja.wikipedia.org/wiki/サム・シェパード