ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ハーパー・リーガンHarper Regan』★★★★★ 

 サイモン・スティーヴンスの本がとても面白いんだな!長塚圭史さんの演出がおもしろい。「壁」が素晴らしい!音楽がいいな。小林聡美さんがとてもいいな。木野花さんと美波ちゃんもいいな。あっ間宮翔太朗くんも。
ハーパーの家族との距離、母親との距離、社会との距離感にゾクゾクした。「壁」が緊張感を誘うのかな。舞台にある箱が流れる言葉とともに(壁だったりオフィス、橋、街角、リビング、酒場、別の街角、ホテル、病室など)となるからハーパーの軌跡がわかりやすくなっている。目に見えない「壁」を越えて家に戻ったハーパーの静かだけれどふっきれたような明るい表情と緑が眩しかった。
 この表情が素晴らしい。ああハーパー・リーガンだと思う。今夜はこの小林聡美に圧倒されました。私とは環境も立場も全然違うのにハーパーに共感できました。
ハーパーが壁に押されてくるオープニングの演出がいい。そして歩き出す。危篤の父のところに行きたいというのはただのきっかけで、今の状況から逃げたいというのでもなく、ただあてもない旅に出たような・・。たった2日間の。ふいに自分を壊したくなるような・・。まだ間に合う・・というような。
あのオープニングの音楽、なんの映画で聞いたんだっけ?思い出した!「かいじゅうたちのいるところ」の予告に使われていたあの曲だ!映画では使われなかったあの曲だ!あの曲を聴きたくてCDを買ったんだった。圧迫されるように押し出される緊張感のシーンなんだけど、あの曲が流れて私は希望を感じたのです。
YouTubeでロンドンのHarper Reganを見たんだけど、長塚さん版は全然違ってて、それもいい!
 あんぽ柿美味しい!!!