ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

葛河思潮社第一回公演『浮標(ブイ)』KAAT★★★★★ 

    4時間ですよ。←でも、そんな長さは感じませんした。えっもう一幕終わり? えっもう二幕終わり? って思ったもの。
17日から始まったばかりなので、ネタばれしません。セットのこととか書きたいけれど、やめておきます。すごくおもしろい演出でした。外にいるひとも目線はそこを見ていますし・・(←これじゃわからないでしょ?笑)。ものがたりも素晴らしかったです。その美しさと力強さに圧倒されました。そして何より田中哲司さんがステキでしたーーー思い出しただけで泣けるほど素晴らしいのよー(実はA列の真ん中辺だったので、かなり近かったのです。笑)NODA MAPで観たときよりも痩せているような・・哲司さんほぼ舞台上だし・・ものすごいセリフ量。今回の舞台でお痩せになったのかも・・と思うくらい。五郎という役が妻の看病と貧困でどんどんやつれていくし。哲司さんの演技に・・胸打たれちゃいました。それにしても・・あれ、役者さんたちは体力いるセットだろうなぁ。
最後、哲司さん演じる久我五郎が妻にせがまれ万葉集を読んで聞かせるのですが、涙がぽろぽろ出てしまいました (T^T)
生きたい 生きていてほしい それだけ それが大切なこと
脚本:三好十郎、演出:長塚圭史。『夏も終わりの千葉市郊外の海岸。洋画家久我五郎は自己の芸術を信じ、肺を病む妻の美緒を看護しながら貧困と闘っている。彼を排する低俗な画壇、財産の譲渡を迫る家族など、苦境のうちに妻の病気は次第に悪化していく。戦地へ赴く親友が五郎を訪ねた数日後、その献身的な努力もむなしく美緒の病状が急変。その枕元で、五郎は万葉の歌を必死に詠み上げる−。』『浮標』は昭和15年初演の戯曲ですが、そんな古さは感じません。長塚さんの手腕かしら。
横浜で、平日の夜4時間の公演ということもあり、空席もありました。もったいない・・ 土日の当日券はけっこうあるみたいですよ。神奈川芸術劇場(大スタジオ)の杮落しにふさわしい作品でした。ぜひぜひっ。私はもう1回吉祥寺に行きま〜す。
三好十郎さんの本は70年前、舞台は15年前に初演だったという戯曲ですが、古さを感じず素晴らしかったです。その美しさと力強さに圧倒されました。