早く着いたのでコーヒー飲んで・・ 
ギャラリーLE DECOへ
旗揚げ公演、おめでとうございます。全然違う２つの作品の２本立てで、どちらも楽しかったです。しかも・・いまどきチケット代が1,000円ですよ。東京大学Theatre MERCURY出身の宇垣智裕さん、現在在籍中の伊東祥宏さんを中心に結成した劇団だそうです。http://fttkmono.web.fc2.com/top.html
『なまぬるい風』作・演出：伊東祥宏『秋、文化祭を前にした大学。いまだに部室に出入りするOB３人。「原発に反対する芸能人ってサブいよね。」「暇だなぁ」「あっ二千円札だ」そんな退屈な会話が繰り広げられる中、キャンパスの反対側で暴動が起きる。彼らは一向に気づかない。／遠くの街の出来事はやっぱり遠くの出来事で、僕らの目の前の出来事はやっぱり僕らの目の前の出来事なんです。そんなお話です。』
はい、そんなお話でした。こういうの、けっこう好きです。日常にあるどうでもいいようなことを面白く見せてくれています。下手するとだらだらで飽きちゃうような時間を、出演者４人がそれぞれいい味だしていて、さりげないけれど言葉遊びのような会話がポンポン出てきて楽しかったです。設定がOBだとは思わなかったけれど・・。もっと膨らませて、ゆるーーいなりのクライマックスのあるコメディ？作品（短編ではなく）で観てみたいと思いました。
テーブルの上のティッシュボックスが無惨にぺちゃんこになっているわけもわかったし、ミニ木魚は・・そうかお寺でバイトしているのか。あっ岩波達弘くんのＴシャツが可愛かったなぁ。
『さるまね』 作・演出：宇垣智裕『日曜日の午後、上野動物園の猿山で彼は猿に語りかける。ただ、友人を見てることしかできなかった馬鹿の長い長いざんげ。そして、全てのゆめをおうばか、おいかけたばかにささぐ、そんなはなし。ぱくりでなにがわるい。うきき。※この話は中島敦「山月記」のパクリ、もといオマージュです。』 宇垣くんは、『なまぬるい風』で死にます・・w(゜o゜)w
見せ方がうまいし、若い人の作品としてはレベルが高いと思いました。金沢啓太くんがひときわ目立つって思ったら、大学生ではなく水槽ラドンという劇団の方なんですね。猪倉丈史くんもよかったです。床に敷き詰められた白い紙（脚本が何も書けないので清々しいほど真っ白な紙・・くずです）とキャスターのついているパイプの棚を使った演出がおもしろかったです。でも、その演出の都合で（LE DECOのスペース上）正面に客席が少ない・・私は正面の席で観ることが出来たのですが、側面の客席の方にはどう見えたのか気になります。シンバル猿や、猪倉のどんどん「やみ」に入っていく表情がよく見えなかったんじゃないかな・・。こちらは、全席舞台の正面だったほうがきっとよかったと思う。
そのぶん『なまぬるい風』は、どこから観ても楽しかったんじゃないかな。
終わってから流れていた曲が『さるまね』にピッタリでした（笑） 次回も楽しみにしています。
