初めての土地、森下。 早く着いちゃったのでMOS。
出だしは、ああまたこういう形か・・と思ったし(最近だと第七劇場のかもめ)、なんかマームとジプシーとテンション(手法)が似ているって思ったけれど、流行りなのか 昔からあるのか・・。『あゆみ』再演とのこと。
作・演出:柴幸男 http://www.mamagoto.org/ayumi-2011.html
でもね・・女優さんたちが全員素晴らしかった。誰かが目立つのではなく、誰かひとりでもいなかったら成り立たない。彼女たちに感動しました。そして、その演出に五感が揺さぶられてしまった。彼女たちが発する言葉、それも繰り返される言葉、歩み、動作に圧倒されました。赤い靴も何役もこなすキャストだね。
8人がひとりの女性の生涯を演じていますが、演じるという言葉が当てはまらないような・・
「あみ」は生まれ、立ち上がり、そして歩くのです。自分で白い線を引き、歩くのです。犬を飼う、友だちに出会い、唐揚げを食べる。初恋、自立、仕事、結婚、母になる。唐揚げをつくる。娘の結婚。たまに立ち止まり、そして振り返り、また歩く。自分で決めた道(白いチョークで線を引く演出)をしっかりと歩く。はじめの一歩から、歩みが止まるそのときまで。
たった75分なのにずっしり充実、でも、清々しい気持ちで劇場を出ました。観てよかった。
可愛いチケットとシール。