ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

リーディング公演『耳なし芳一』★★★★★ 

    
山下公園前で友だちと別れて急いでKAATへ。せっかく整理番号20番台と早かったのに着いたのはギリギリ(笑)でも、空いている席が運良くお目当てのよこちんさん側でした。v( ̄ー ̄☆ ギリギリなのに写真撮っていたという・・
KAAT神奈川芸術劇場オープニング1周年公演 NIPPON文学シリーズ/芸術監督宮本亜門 リーディング公演「耳なし芳一」脚本:伊藤ちひろ、演出:宮本亜門。出演:木村了(芳一)、横田栄司(佐吉/武士)、大西多摩恵(節子/尼)、晴海四方(和尚)、高畑こと美(女官/童・安徳天皇)、グレッグ・デール(八雲)、琵琶演奏:平田卓
小泉八雲ラフカディオ・ハーン)原作の「耳なし芳一」。誰もが子どもの頃に「怖い話」「昔話」として触れたことがあるこの物語の持つ要素は、様々な作家や、映画監督、あるいは劇作家が自身の作品の中に盛り込み、取り上げられ続けています。平清盛が没した後、「壇ノ浦」の戦いで滅びた平家の怨霊に芳一が奏でた琵琶の音は、いったいどのように響いたのでしょうか。その音色が今の日本に響いたとしたら、私たちは何を感じるのでしょうか。』http://www.kaat.jp/pf/miminashi.html
誰もが知っているお話「耳なし芳一」ですが、「平清盛」も「壇ノ浦の戦い」の話も知らない小学生のころに読んだ以来だったので、とても新鮮で、そして怖くて、悲しいお話でした。
真っ暗闇の部屋のなか、小泉八雲の妻節子の語りから始まりました。節子さんの「思い出の記」(*)をベースにした宮本亜門さんの演出がとても楽しかったです。ロウソクの灯り、琵琶の生演奏(唄う琵琶法師の役割)、ホラ貝の音や、武士の足音などの効果音もあり、すごい臨場感!ゾクゾクしました。
よこちんさんは佐吉と武士のほかにナレーションもされていました。佐吉はちょっとお調子者っぽいキャラ、武士は怨霊なので迫力たっぷり、声にエコーがかかっていました。ナレーションの声は八雲が紡ぎだしたコトバを包み込むように優しくて、ほんとにうっとりするほどステキでした〜。
生まれながらに盲目の芳一と安徳天皇の会話にうるっと・・「この世は暗くいとわしいところ」「なぜこの世にいるのだ?」「琵琶で喜んでくれるひとがいるからうれしいのだ」
芳一は佐吉が般若心経を書き残した場所があったことを知っていたなんて・・。涙で芳一の顔の写経が消えていき、その顔を安徳天皇が見つめる場面で、私も涙を流していました。
夢から覚めたくなかったのは八雲だけじゃなく、芳一もだったのかもしれない。私のなかで八雲と芳一がだぶりました。
  
(*)「思い出の記」 http://www.aozora.gr.jp/cards/000224/files/1119_43347.html
 
 朗読座プロデュース『日本の面影』ラフカディオ・ハーンと節子さんのお話みたい。ミキボーこと石橋徹郎さんが出演されますね!
私が気になるのはこちら。  前川知大さん(作)小川絵梨子さん(演出)の『新作』ですって:*:・( ̄∀ ̄)・:*: