今日は中劇場。
「この世」を否定する「純潔」な人間どうしが出会うとき。ヨカナーンがサロメ姫に迫られ後ずさりしたとき、一瞬ヨカナーンの目の色(光具合?)が変わったような・・そんなことを感じることができる席(最前列のほぼセンター)でした。どこからどう感想を書いたらいいのか・・・見所いっぱいでした。まず劇場内に入ってその美術に驚き目を奪われました。上も下も!!それらがどんなふうに演出されるのか想像することから楽しみが始まります。これは劇場に行って確認してほしい。宮本亜門さんの演出される舞台ははじめて(リーディング公演『耳なし芳一』のぞく)でしたが、すごく斬新で感動しました。それは新国立だから出来た演出でもあるとのことでしたが、必見の価値ありですよ。
淵に座っているのはナーマン@湘南スター星智也さん。
もうね・・最初から最後までゾクゾクしていて何度も鳥肌が立ちっぱなし。1時間40分しかなかったとは思えない充実感でカーテンコールのときにはもう胸がいっぱいで、何かが溢れそうでした。何かってなんだろう・・涙じゃないんですよ、微笑み?そっち寄りの何かです。
今日は3日目だったのでまだまだこれからですし、もう真夜中ですし、また観るので感想は追々(笑)とにかく面白いです。それをうまく説明できなーーーーい。
ヨカナーンの予言の言葉を振り返るために、平野啓一郎さんのご本をじっくり読みたいと思います。だってまるで謎解きのような言葉なんだもの。全て旧約聖書と新約聖書からオスカーワイルドは意図的に台詞を操作しているらしいのよ。
私も「漫画で読破の『聖書』」を読もうかしら・・・
それにしても・・・ヨカナーンを演じるための集中力は半端なさそうです。だって水牢に閉じ込められているので、地上にいる皆の動きがわからないのですから。
成河くん、とてもきれいでした。まるで銀の月のように。「彼(キリスト)」の訪れを予言する声が切なかった。私も「わたし、おまえの声に酔ってる」状態でした。
多部ちゃんに関しては亜門さんと同じ思いです。私も『農業少女』を観て大好きな女優さんになったのですから(初めて舞台で宮沢りえちゃんを見たときと同じ喜びを感じたのが、そのときの多部ちゃん)。そして、今日は期待通り新しいサロメを魅せてくれました。恐ろしい子!(笑)農業少女のときの感想→ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20100326
今日はシアター・トーク(スタッフさんたちによるプール掃除後、1時間)もあり、興味深いお話がたくさん聞けたので書きたいのですが・・あとでね。
とてもオシャレでセクシーな奥田瑛二さん(ソックスが赤!さすがヘロデ王!王には赤がぴったり。今日奥田さんにヘロデが入ってきたって!これからが楽しみ)が目の前、その横が成河くんという、ほんとにスペシャルな席で・・大変でした、私のハート。ちょっと飛び出ていたと思う。
質問をされると「話が長くなっちゃう」という成河くん。「話ならいくらでも聞いてあげる〜もっと話して〜〜」と思っていた私でしたが、出演者多数でしたからそういうわけにいかず・・。他のひとの話を聞きながらもリズムをとっている成河くんの指先・・体の中でどんな音楽が流れているのかも聞いてみたかったな。だってたまに歌ってた!こっそり歌ってたのを見逃さなかったよ(笑)
あ、そんな成河くんですが、多部ちゃんの「お兄さん」か「お父さん」みたいでした(かなり父っぽい 笑)。 内容にふれず、こんなことばかり書いてごめんなさい。
私の好きなひとたちが、東京に戻ったら・・日本に戻ったら・・ぜひ観てほしいな、サロメ。
終ってからTwitterで知合った成河くんファンさん2人とお茶。2階からも観たいと願っていたら、運良く2階席を譲ってもらえることになり、このヨカナーン運にびっくり(^O^☆♪