ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

イキウメ『The Library of Life まとめ*図書館的人生(上)』2回目★★★★★ 

鍵騒動があって、お風呂もこれからなのに、もう2時になってしまったのでざっとね・・。23時15分くらいから1時間以上マンションの階段の踊り場にいたのですが、そのとき不謹慎にも「青の記憶」のセリフを思い出したりしていたMagnoliaridaです。
 お茶漬け、売り切れでした(涙)
 
演出がちょこちょこっと変わり、初日よりもわかりやすくなっていました。ネタバレするので知りたくない方は読まないでくださいね。(初日の感想:http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20121116/1353080804
 
  
その迷宮図書館で誰かが読んでいる本の数頁が目の前で繰り広げられることがわかりやすくなっていたと思います。好きな本だと登場人物に俳優さんを当てはめてイメージすることあるよね!?そんな感じ。1回観ているしバックステージツアーにも参加したからよけいに思うのかな?
    とにかくね。めちゃめちゃおもしろいです!!ワクワク度がはんぱないです。
その図書館で本を読んでいる人と観客は同じ気持ちになり、先を読みたくなるのです。これから観る方は読書する人など図書室にいる人にも注目してほしい。複数の物語が同時進行しているときには複数のひとが本を開いています。大勢が同じ本を一斉に頁をめくったり・・。「あれ?これ最初に出てきた場面?」と気づき、前の頁を戻って読んだり・・。
それと小道具の使い方とタイミングも絶妙。絶対楽しいから!
演じているみなさんノリノリで・・やっぱり初日は手探りなところもあるのでしょうね。その、買ったばかりの本を開くような初日の緊張感が私は好きですが、昨日は舞台上と客席がひとつになっていました。誰も置いてけぼりになっていない感じ。一方通行じゃないお芝居ってすごく好き。浜ちゃんの佐久間さん度もグレードアップしていました。仕草がますます女っぽくなり森下さん演じる真田くんとのやり取りがものすごく楽しいです。
鬼(安井さん)に「ここは賽の河原だ」と諭されたとき、受け入れようとしない“天動説(加茂杏子ちゃん)”を「落ち着いて」と落ち着かせた“腹黒(浜ちゃん)”の仕草、初日は頭をポンポンしたお兄さん的だったのが、今夜は顎を手のひらでサラリ〜と撫でて『生きているときはモテる男だったんだぜキャラ』になっていた。あそこ、日替わりかしら?( ̄ー ̄☆ キャラといえば・・客演の西山聖了さんの尖った声が役にぴったりでした。
 
前川さんがおっしゃっていた「グラデーション」の意味が観るとわかります。シーンがパッパッと切り替わるわけではなくグラデーションで移っていきますから。
そういえば・・図書室にいる浜ちゃん(図書室にいる人たちには役名なし。台本では番号かなんかであるようですが)はいつもため息まじりの顔をしていて本を読んでいなかったなぁ・・。彼はもう何も読みたくないなかなぁ・・。最後にどんな本を読んでしまったのでしょうか・・。前川さんと出演者の皆で日本橋の図書館を見学(ひとを観察)しに行ったんですって、昨日言っていました。寝ていたり何もしていないでぼーっとしている人がけっこういるみたいよ。
これは安井さん演じる男が主人公ですね。ラストシーン、ステキです。とても気になる終わり方ですが・・。
 
東京は12月2日まで、おすすめです! いままでの短篇を観ていない方にもぜったいおもしろいです!
私は『まとめ*図書館的人生』に出てくる短編を小説にしてほしいと心から思います。とくに『青の記憶』。盛さん演じる天野(天野って名前よく出てくるね 笑)の最後の表情が切なくて・・でもぜったい違う来世でも伊勢さん演じる矢口さんと関係していくんだろうな(していってほしい)と思いました。
 
パンフレットを読むと名前が重複しているのも気になる。たとえば『青の記憶』の天野は盛さんで『ゴッド・セーブ・ザ・クイーン』の天野は人衛くん。『青の記憶』の古橋は森下さんで『輪廻TM』の古橋は安井さん。何か意味があるのかな?
 
後からじわじわと思う。前川さんって本当に凄い才能の持ち主だなって。今回もサプライズ!いくつかの短編をただまとめているわけではなく、新しいひとつの作品として生まれ変わっていたんだもの。劇団(スタッフ含め)への愛と信頼を感じます。観客への愛も。