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シアターコクーンへ。
KERAバージョンのときもそうだったけれど休憩30分あって４時間20分の長さは感じなかった。そして・・KERAさんのと全然別物、かつ蜷川さんらしいウィルヴィルでした・・が、少し物足りなさを感じてしまいました（なぜかな？いくつものストーリーに焦点があたっているから？主筋があいまい？）。蜷川さん苦労なさっただろうなぁ・・（*￣＾￣*）
最前列・・雨が降ってくる席でした。けっこう土砂降り。三幕はビニールシートで荷物や衣服が濡れないようにカバーしていましたが、顔まで濡れました（笑）
どうしてもkeraバージョンと比べての感想になっちゃいそうです。蜷川バージョンはト書きや歌詞が左右の画面に映し出されていました。私の席からは首を40°くらい傾けなければ見られず。ま、見なくても大丈夫な内容でしたからOKです。
幕が開いてコロスの登場。KERAさんのコロスが蜷川さん風だと思ったのですが、こちらは喪服（和装。仏壇などを背負っているものも）を着たコロスが一段高くなった舞台を囲みラップで合唱、躍動感を与え場を盛り上げます（一幕に出番がない橋本さとしさんや三宅弘城さんの姿も）（字幕がいらないくらい聞きやすかった）。そして最初に流れて来た曲は「ナゴムレコード 1985年 心の旅 歌KERA」でした。このラップのコロスとKERAさんの歌が、この舞台にちょっぴり唐突な印象も・・（その演出がボクの四谷怪談とか日の浦姫物語のイメージが強いからかな）・・なんてこと考えちゃうのもよくないのでなるべく気持ちのギアをニュートラルにしたのですが。リベラっぽい曲も聞こえてきちゃうとねぇ・・。
東京は２月３日まで、その後大阪があるので、あまり書かない方がいいかなぁ。私も２日にもう１回行くし。
蜷川バージョンのキャストもそれぞれとてもよかったけれど、ダントツはトビーアスを演じた森田剛くんかな。小出圭介＠トビーアスと近藤公園＠パブロのコンビもよかったけれど、森田＠トビーアスと満島真之介＠パブロコンビのほうがスーーッと入ってきました。森田剛くんのとても深いところにある孤独さ（←勝手な想像よ）がトビーアスにじわりとにじみ出ている感じ？儚い感じがしました（「感じ」って曖昧ですが）。とってもピュアで可愛らしいんですが、悲しくなるの。トビーアスの独白シーンは心に響きました。それによりトビーアスの変化していく様子がわかり、生きてきたものがたりに効いています。ラスト雨に打たれ銃で撃たれ・・祖母のことを哀願しながら死んでゆくトビーアスに(Ｔ＿Ｔ)。満島くんもパブロのイメージにぴったりでした。目を失ったけれど愛を手にしたパブロの最期は幸せだっただろうな。三幕は蜷川バージョンのほうが好きですが、全体的にはKERAさんの描くウィルヴィルのほうが好きかな・・。
あ、カーテンコールの笑顔がとっても可愛くてついつい森田剛くんに目が行ってしまいました。『金閣寺』は観られなかったので、今回観ることができてよかった。
ドン・ガラスとか、三姉妹とか、手品師ではなく錬金術師ダンダブールと助手のパキオテとか、流れ者のヤンとか、アリストとメメ夫妻とか、あれこれ・・書いておきたい。
KERAバージョンのドン・ガラスと三姉妹の欲望（欲望＝怪物）がメラメラ渦巻くようなインパクトがあったな。最初に観ちゃったから思うのかもしれませんが。勝村さんのほうがいいひとが垣間見れちゃったし、長女バララの原田美枝子さんは娘というよりママっぽかったので後妻エレミアのほうが合っているかなぁ・・ その場合、渡辺真紀子さんをメメさんに。←好き勝手書いています（笑）
あ、怪物＝欲望 だと思うから、祈り＝生きること かな・・。
ヤンを演じた染谷将太くんにはちょっと驚いた。髪を染めていて（もしかしたらカラーコンタクトとかしてる？）まるでイメージと違う。ぱっと見「ジャック・ワイルド？（古いね）」と思った私。けっこう好き・・でもセリフの言い回しがライトな窪塚くんだったけれど・・わざとなのかな？初舞台なんだって？肝が据わってるわ。ヤンとしてはもう少し背があれば・・ ←好き勝手書いています（笑）
髪の色がこんなだったので（笑）
少しずつ書こうと・・ （次回にするかも）←次回にします（笑）
蜷川バージョン キャスト http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/13_inorininagawa/caststory.html
KERAバージョン キャスト http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/12_inorikera/cast.html
KERAバージョン私の短い感想 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20121228/1356709765
Libera - Sanctus
