KAAT・大スタジオにて。
作・演出：岩松了（岩松さんは教頭先生役も） 原作：川端康成の「みずうみ」『ある高校を舞台に、高校教師と女子高生の禁断の恋愛を描く、鬼才・岩松了の新作。ストーカー行為によってしか、愛情を表現できない屈折した高校教師を大森南朋が、資産家の娘でありながら、将来に夢が持てない早熟な女子高生を二階堂ふみが演じる話題作。』http://mo-plays.com/fudoutoku/
Ａ列・・最前でしたが見やすかったです。
フレンチ・フィルム・ノワールっぽいと思いました。主人公の男を破滅させる女性にぴったりの二階堂ふみ。
大森南朋さんは『At Home At The Zoo』と葛河思潮社の『浮標』（初演）以来。今回は結婚が決まっているのに生徒をストーカーしちゃった教師の山城です。ストーカーは過去にも・・。正直で純粋で破滅する山城先生が大森南朋さんにハマりすぎていて見ている私はいつしかそれが快感に・・（笑）カロリーメイトが出てきたときには「なぜそれ？」と思いましたが・・きっとあかねも思ったよね。
二階堂ふみちゃん、いいねーーー。まだ18歳とは・・透明感があり凛としていて存在感もある。映画にたくさん出ているようですが私は初。「ヒミズ」観ればよかったかな・・。言葉・声の使い方、音がとても美しい。
女子校育ちの私は、須佐あかね（二階堂ふみ）、ちゃこ こと元木久子（趣里）、有田弥生（大西礼芳）の親友と呼び合う（親友と言い張る弥生とそうではないことを感じているふたり）女子高生3人のやり取りが懐かしくもありました。無邪気さが怖さでもある世代。詩のような言葉での会話。 マッサージ嬢のリカコ（黒川芽以）もよかった。
放課後、山城先生があかねの後をつける長いシーンがとても印象的。このときの曲がとてもよかった（＊）すごく好きな場面でした。そのあとにつづくカロリーメイト〜リップクリームというコントみたいなやりとりも好き。自分が窓の下から彼女を見ていることを彼女は知っていて自分を受け入れてくれてただろうと思い込んでいる心理にびっくり。それがストーカーなんですね。
おもしろかったです。リラクゼーションルーム、教室、「グレイ」のいる３人の秘密基地、フラワーショップとそのウィンドウに映る彼ら、あかねの家の前・・緊張感に包まれている美しい美術でした。回想。交錯する時間。クラシカルな調べが、純粋さと異常性・・不思議な世界によく似合っていました（チェロの生演奏ならもっといいのに←願望）。行間を読み取って・・と言われているような舞台でした。（行間・・・山城が結婚をひかえているようには見えなかったな・・）終わりもなんか曖昧で・・。
ちょっと気になったのは、弥生がある事件のことで新聞を読みはじめたとき・・「その面にそういう三面記事は載らないだろう」と思ったのです。適当に開いたのかな。←こういうところがつい気になっちゃう。
まだはじまったばかり。トラムでも観たくなりました。だって、はじめからもう１回見て曖昧なところを確認したいのよ（笑）
初日レポート（公式サイト） http://fudoutoku.jugem.jp/?eid=12
こんな制服着たかった〜〜。私の高校もジャンパースカートだったけれど、もっとやぼったかったよ〜。ジャケットに学校のエンブレムが大きく付いていたし〜。
パンフはノートタイプ。
（＊）あの曲は、♪カエターノ・ヴェローゾ「♪Cucurrucucu Paloma」のようです。←高野しのぶさんが感想に書かれていました。 そうこれこれ♪ http://www.youtube.com/watch?v=QuYKOx834Pw
キレイなお花がいっぱいでした〜。
ボケてますが、休んでいたらひつじが来てびっくり。
