ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

時間堂 シリーズ発掘 01『森の別の場所』★★★★★ 

 シアター風姿花伝にて。←最初のころは椎名町から歩いていたのですが、最近は目白からバス。目白五丁目バス停の目の前なのでバスだとラクチンです。
時間堂は、初めて観た『廃墟』から全部面白いので出来るかぎり観に行っています。面白いのに今日は空席がありもったいないなーーと思いました。11日(月)までなので、観た方がいいと思いますよ。
リリアン・ヘルマンというと、あまり覚えていないのですが映画『ジュリア』を昔観ました。でも、劇作家としてのリリアン・ヘルマンの戯曲ははじめて。
 
作:リリアン・ヘルマン 翻訳・演出:黒澤世莉 (原題 Another Part of the Forest)
『街中が知っている「疑惑」の家族、騙しあいの一夜。戦争後、商売で成功した富豪として森の中に住むハバード家。夏の音楽会の夜、森の外からの来訪者によって家族内の危ういバランスが崩されていく。誰が騙し、誰が裏切り、誰がうまく出し抜くのか。決着は翌朝、誰の思いもよらない形でやってくる。南北戦争後の南部アメリカを舞台としたリリアン・ヘルマンの骨太かつ滑稽な家族劇を、黒澤世莉が鮮烈に新訳、時間堂の軽やかな演技体で走り抜く。すべての事実はその聖書に書いてある。』http://jikando.com/nextstage.html
 
何これ?っていうくらい面白かった。50分の一幕で途中休憩10分をはさんでの3時間があっという間で、まだまだあの家族(ハバード家)を見ていたかったです。
南部社会の裕福な白人家族が主人公。財産は誰の手に入り、意中の人は射止めることが出来るのか。骨肉の争い・・ここまでこじれるなんて・・遺産相続をめぐる劇なんてもんじゃない。家族なのに人格ズタボロにされます。ラスト30分くらいのマーカス・ハバード(鈴木浩司)と長男ベンジャミン・ハバード(菅野貴夫)の骨肉バトル(カラマーゾフの兄弟さながらの)は見応えあり、すごかった!!欲にまみれすぎて、あの銃で殺し合いにならなくてホッとしました(笑)ある事件があり、精神がおかしくなっていたママのラヴィニア・ハバード(ヒザイミズキ)に幸せになってもらいたい。
マーカスは「ウィルヴィルの三姉妹」のお父さんよりも家族の誰にも愛されなくて悲惨だわ・・。
みなさんの濃厚な演技に引き込まれました。気持ちいいくらいに!なかでも菅野さん、すごくよかったーーーーー。
 
 嬉しい登場人物紹介。
 台本購入。  嬉しい資料。
終演後に開催された〈時間堂文化祭〉に参加出来ずとても残念でした。『森の別の場所』の続編『子狐たち』のリーディングとミスコン、観たかったな。http://jikando.com
 1月に観た『テヘランでロリータを読む』のDVD購入。嬉しい2000円。