ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』2回目★★★★ 


 夜はシアター風姿花伝へ。こちらも家族のお話。今日は早々に予約していたチケットなのでA列。
目の前になんども中嶋しゅうさんが立たれるたびに「かっこいいなぁーーー、横顔がとくにステキーー」と眺めていました。2年前くらいはしょっちゅう劇場で観客としてのしゅうさんをお見かけしていたのに最近はなくて寂しいのですよ(笑)お見かけ・・といえば、今日は井上裕朗さんにお会いしました。劇場でよくお会いします。扇田さんにも・・。
 
ボビー・フィッシャーパサデナに住んでいる』は、25日に観たばかり。濃密で壮絶な会話劇だな〜。なのに、その会話が全くキャッチボールになっていない。すれ違う言葉と気持ち。みんな自分のことばかり。おもしろいな〜。シアター風姿花伝が選ぶ翻訳劇にハズレ無しだわ。と思ったのですが、どの役にも共感できなかったのです。あとで感想を読んだら「誰にも思い当たるのでは」という感想を多く見たので、今夜はその確認もしつつ観劇。4人の演技が凄まじかったけれど、やっぱり誰にも共感する部分はなかったです。登場人物は家族だけ、翻訳ものにはめずらしく恋人の影もない。マザーコンプレックス?母親の呪縛から逃れられない娘。という感じ。昼間観た『母に欲す』は共感するところが多かったのですが・・。でも、両方とも観ることが出来てよかった!
多分、我が家は両親も私もとっても平凡で、幸せだったんだろうな。喧嘩はしてもおしゃべりはすれ違うことなく出来ていて、話はつきなかったし。
 
作:ラーシュ・ノレーン、翻訳:富永由美(晩成書房 ラーシュ・ノレーン戯曲集『悪魔たち』所収)、演出:上村聡史、出演:グンネル(母親)増子倭文江/エレン(娘)那須佐代子/トーマス(息子)前田一世/カール(父親)中嶋しゅう
あらすじ『現代、ストックホルム。女優の母、社長の父、アル中の娘、自閉症の息子が久しぶりに再会する。
待ち合わせは劇場。そして、演目はオニールの名作『夜への長い旅路』。観劇後、家族はわが家において束の間の一家団欒を試みる。何げなく始まった芝居の感想が、やがて壊れた家族の積年の想いに火をつけていく。家族は崩壊したまま終わるのか、それとも再生の道を辿ることができるのか。時は、容赦なく夜明けの先に待つ、朝へと向かう。』
 
中嶋しゅうさん演じる父親カールが何度かエレン(那須佐代子さん)にかけた「眠れないのか」のセリフに父を思い出しました。夜中に起きているとトイレに起きてきた父にそう言われたから。私の場合、眠れないのでなく「まだ眠くない」だったのですが。
 
上村聡史さん演出の『連結の子(脚本:田村孝裕)』はすごく好きだったけれど、上村さん演出の翻訳劇を私が観るのは『千に砕け散る空の星』『アルトナの幽閉者』に続き、今回で3本目。  次の『炎 -アンサンディ-』はどうかな〜。