駅前劇場にて。
この作品を観られたことを感謝したい。演劇の神様とチョコレートケーキさん、ありがとうございます。
知らなかった史実、この『治天ノ君』という作品がフィクションだからよけいに、もっと知りたいと心から思いました。置き去りにされた大正天皇のこと。大正天皇の誕生日8月31日は祝日にならなかったことを、今日まで自分の頭になかったことに気づき愕然としてしまいました。古川健さんが当日パンフの挨拶文に「百年前の王の苦労に、温かい光が僅かでも当たることを願います」と書いていました。その機会を与えてもらえたのだから、ちゃんと知っておこう。
凄かったな・・。キャスト全員素晴らしかったですが、とくにこの作品のストーリーテラーとなる、大正天皇嘉仁を支えた貞明皇后節子を演じた松本紀保さんが素晴らしかったです。15年という短い治世に在位した大正天皇が、日本の未来を考え世界とつながりをもとうとされた意思、開かれた皇室にしたいという思いはしっかり今、平成に受け継がれていると思います。平成天皇もご夫婦仲がとてもいいので、大正天皇ご夫妻が重なります。
帰りに出口で松岡和子先生にお会いしたので「凄くよかったですね!」と涙を残したまま言いよった私でした。
作:古川健、演出:日澤雄介 http://www.geki-choco.com/wp-content/uploads/geki_choco_23_ura_in_ol1.jpg
『激動の明治・昭和に挟まれた『大正時代』。そこに君臨していた男の記憶は現代からは既に遠い。暗君であったと語られる悲劇の帝王、大正天皇嘉仁。
しかし、その僅かな足跡は、人間らしい苦悩と喜びの交じり合った生涯が確かにそこにあったことを物語る。明治天皇の唯一の皇子でありながら、家族的な愛情に恵まれなかった少年時代。父との軋轢を乗り越え、自我を確立した皇太子時代。そして帝王としてあまりに寂しいその引退とその死。今や語られることのない、忘れられた天皇のその人生、その愛とは?』http://www.geki-choco.com/next_stage/
いつも劇団チョコレートケーキさんはクリアファイルに入れた資料をくださるので嬉しいです。チケット代安いのに・・。