ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

LAUSU vol.1『青年Kの矜持』千秋楽★★★☆ 

 俳優座劇場へ。←はじめて。
LAUSUは、私が好きな女優さんの川田希ちゃんと空想組曲の制作・吉田隆太さんが2014年に結成したプロデュースユニット。魅力的なキャスト・スタッフが揃うのも納得です。
中村倫也くんはオールメールの『ヴェニスの商人』でも二役(というか、女の子の役と、その女の子が男装した役の二役。ややこしいね)が素晴らしかったので期待大でした。倫也くん、やっぱりよかった。期待を裏切るどころか、また別の新しい顔も見せてくれてたくさん笑ったし、ジーーンとしたよ。うちにもハッピィバースデーってもじもじしながら銀色でキメて来てほしい。
 
STORY 脚本:大森美香(「宇宙兄弟」「カイジ」なども脚本も。) 演出:千葉雅子 
『彼には住むべき『家』も生活すべき『金』もなかった。『家族』も『恋人』も、『友人』と胸を張って呼べる人さえひとりもいなかった。人々は彼を憐れんだ。「なんと不幸な人生だったのだろう」と。しかし本当は……?青年Kの愛しき不幸な人生。彼が遭遇するめくるめく嵐のような五日間の物語。』http://lausu.jp/#id109
 
堅苦しいタイトルと裏腹にとっても今っぽくて、ネットゲームの中で会話している彼らが登場人物です。その背景にあるのは普遍的な「家族」や「人間関係」がテーマになっていました。(ネットゲームで知り合って結婚した友人がいます。10年くらい前のことなので、知らない人とそんなに盛り上がるの?とそのときは驚きました。)
だから、せっかく人と出会えたのに・・。PC閉じて社会と繋がろうと自分から表に出た、母親思いのやさしい青年が(彼を置いて男と出て行ってしまった母親ですが)死んでしまうラストは悲しい。あの彼の癖をオチにしたかったのかもだけど。
きょうじろう青年が死ぬまでの5日間。彼が、というよりも彼と出会った彼女たちが会う前よりも少し幸せになったと思う。それにしても「きょうじろう」という名前があるのに、誰も彼の本名を知らないから・・ネットのハンドルネームの「K」がタイトルというものせつないなぁ・・。
 
「なんのために生きているんですか?」その何気ない言葉が引っかかった彼。
「死んだだほうがいい人生なんてない。」青年は引きこもりではなく会社が倒産するまでまじめに働いていたし、バイトの面接にも行った。そんな彼が死んでしまうラストはやっぱり好きじゃない。ネットゲームの世界で生きている青年Kは死んだけれど、きょうじろうは・・・というハッピーエンドなら嬉しかったなぁ。
 
『神様の観覧車』で難しい役をやられていた美山加恋ちゃんが大きくなっていて、女の子の成長ははやいね。中林 舞さんは『アクアリウム』のときは背が高いことに気づきませんでした。

 「恋の骨折り損」で共演した月川悠貴(マライア)くんからキャサリンへ。←中村友也くん時代からの現在までの成長ぶりはすごいよね!
今回の普通の青年役もいいわ。
中村倫也くんは『ヴェニスの商人』のポーシャを演じたとき「『かわいい!応援したい!共感する!』男性からは『…一夜を共にしてみたい。』と思われるのが目標でした。」って書いてしていたよね。今回はどういう演技プランだったのかな〜。

終わってロビーにいたら、お友達に声をかけられてびっくり。お茶に誘われ、ご一緒しました。
 2時間以上おしゃべりしていたかも。