ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

シス・カンパニー『火のようにさみしい姉がいて』★★★★ 


 半休取れそうだったので、おけぴでチケットを譲ってもらいシアターコクーンへ。H列(通路すぐ前)の良いお席でした。
 
あらすじ『ある俳優(段田安則)とその妻(宮沢りえ)が20年ぶりに雪国の故郷に戻ってくる。 仕事にも人生にも行き詰まった夫婦の“転地療養”らしいのだが、道を尋ねるために立ち寄った理髪店で、誤って鏡の前にあったシャボンのカップを割ってしまう。次の瞬間、男の姉と名乗る女主人(大竹しのぶ)や、得体の知れぬ客たちが次々に現れ、強引に男の過去に踏み込み、そして……。』http://www.siscompany.com/ane/
 
「雪が降るとおいう現象は、どこか人間を劇的な興奮へひきずり込む力を内在している」
 
清水邦夫の戯曲がとても素敵。
「オセロー」を演じる俳優の楽屋。楽屋のずらりと並んだ鏡の向こう側のもうひとつの世界(*)や理髪店、その向こう側のもうひとつの世界やサーカスなど交錯するパラレルワールド感にワクワクする。虚構と現実の狭間に立つ男を演じた段田安則さんが凄かった。大竹しのぶさん・宮沢りえちゃんも凄いけれど、とにかく段田さんが素晴らしい。その虚構と現実に取り込まれる私。二幕のはじめ、舞い落ちる白い雪が美しくてジーンとしちゃった。
(*)マジックミラーを使った演出。
三婆(市川夏江、立石涼子、さんざいみさ:新橋耐子)の存在感。
 
作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄 美術:中越 司 照明:高橋克司  劇中の歌作曲:かみむら周平
男:段田安則/中ノ郷の女:大竹しのぶ/男の妻:宮沢りえ/みをたらし:山崎一/スキー帽:平 岳大/青年:満島真之介/見習:西尾まり(見習)/ゆ:中山祐一朗/しんでん:市川夏江/べにや:立石涼子/さんざいみさ:新橋耐子/サーカスの人たち:内田健司、プリティ太田、赤星満/通りすがり・毒消し売りの女たち:さいたまゴールド・シアターから8人
ゴールド・シアターの女優さんたちは『冬眠する熊〜』から休みなしです。今回は出番も多く、大きな荷物を背負い大活躍のみなさん。今日も田村律子さんにご挨拶してきました。可愛らしい方で大好き。みなさん好きなんですけれどね。(ニーナもいらしたよ)
 
『火のようにさみしい姉がいて』とても好きです。セリフも美しく、おもしろいなーーと観ましたが、けっこう難しい。時代背景とか、戯曲が理解できていない私。なので役名まで書いてみました。「みをたらし」とか「ゆ」とかなにそれ?だもの。パンフレット読まなくちゃ。

 無料で配布されるキャスト表が嬉しいです。そしてとても充実したパンフレットが1000円!(アイドルがいないからか、シス・カンパニーだからか・・)。明日読みます。

上演時間2時間ですが「短い」と思ってしまったのです。蜷川演出以外の観劇ではそう思わないのですが、自分が蜷川さんの3時間4時間の舞台に慣れてしまっていることが可笑しかったです。麻痺してるわ。
 
 蜷川さんと扇田昭彦さんの対談。扇田さんとは劇場でよくお会いします。松岡先生とご一緒のことも多く、あまりにもお会いするので最近ご挨拶するようになりました(笑)
 
(10日追記)パンフレットおもしろいです。まだ全部読んでいませんが、わからなかったことが少しずつ見えてきました。清水邦夫さんと蜷川さんの距離感がとてもいいね。主人公の俳優は清水さんご自身なのですね。妻も女優の松本典子さん。バナナは3月に亡くなられた松本典子さんへのオマージュね(バナナだけじゃないけれど)。
 
〈毒消し売り〉(昔,越後の娘たちが紺絣の着物に手甲脚絆姿で全国に毒消しの薬を行商したこと。)富山の薬売りしか知らなかった〜。「越後毒消し売りの女たち」 http://blog.goo.ne.jp/akira2215/e/d503a3ee17e18500e80dc9eb28edcf81