毎日新聞24日夕刊(大阪本社発行)で成河くんが紹介されています。
『成河:ミュージカル「100万回生きたねこ」主役の猫を演じる 消えられる役者に』 http://mainichi.jp/feature/news/20150924ddf012040002000c.html
「他人と他人のままでいるのが苦手なんです」 そう言って人懐こい笑みを浮かべると、舞台に対する思いを熱っぽく語り始めた。「お芝居は他人のままでは作れません。役者が互いにどこまで心を交わし、言葉を見つけられたかがはっきりと表れる。だから僕は舞台が好きなんだと思います」
北区つかこうへい劇団などで経験を積み、近年はジョン・ケアードや栗山民也など、著名演出家の舞台に次々と出演。中でも転機となったのが「春琴」(08年〜)のサイモン・マクバーニーだという。「彼が教えてくれたのは『でっぱらず、引っ込まず、そこにただいる』ということ。日本の演劇は俳優の才気で突き進んできた面がありますが、役者は消えてもいいと彼は教えてくれました。それは今回の舞台にも通じます。誰が出演していたか覚えてもらうより、作品の記憶を残してほしい。“消えられる役者”になりたいんです」
撮影:宮武祐希さん