「浦和か広島か、G大阪も 複雑化したJ1王座争い」サッカージャーナリストの大住良之さんの記事。ありがとうございます。2ステージ制に苦言を呈してくださっていることも嬉しい。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO93343530Y5A021C1000000/
「31日にヤマザキナビスコ杯の決勝戦が行われ、11月9日から17日までは国際サッカー連盟(FIFA)が定める「インターナショナル・マッチデー」で日本代表の試合が組まれている。そのため、11月7日に第16節、22日に最終の第17節と、終盤の盛り上がり最高潮になる時期に、なんとも締まりのない日程になってしまった一方、残り2節の状況は、大変なことになっている。」
「年間1位または2位は、すでに広島と浦和に決定している。ともに第1ステージ、第2ステージ通算勝ち点68。得失点差で広島が大きくリードしているが、決着がつくのは最終節となる。」
記事の前半は槙野とズラタンのことにふれています。嬉しい内容。
後半は2ステージ制について。
「そもそも、Jリーグが「誰も望まない2ステージ制」実施に踏み切ったのは、スポンサー収入の減少をチャンピオンシップによる放映権料で補うことを目的としていた。実際にはいろいろな経緯で予定していたほどの放映権料は入らず、収入面での落ち込みを避けることができたのは、幸運にも今季からタイトルスポンサー(明治安田生命)がついたからだった。」
「シーズン終盤の最後の2つの週末をチャンピオンシップに使うため、また第1ステージと第2ステージの間に1つの週末のオフを入れたため、日程面も厳しくなった。11月下旬からのチャンピオンシップは盛り上がるだろうが、これが「本来の姿」でないことをいちばんよく知っているのはJリーグのはずだ。」
「Jリーグは「いちど始めた制度を簡単には変えられない」というスタンスのようだが、意味の乏しい「2ステージ制」を続けなければならない合理的な理由を、私は見つけることができない。」
「「君子豹変(ひょうへん)」という言葉がある。メンツにこだわらず、Jリーグは2ステージ制からの「勇気ある撤退」を決断する必要がある。」