テアトルBONOBONへ。
1回目は、時空を行ったり来たりするので、それを追うことに集中していたけれど、今日は2回目なので、いくつも伏線があったことに気づいたり、登場人物たちの関係、彼らの表情、手の動きなどをじっくり見ることができて良かった。
大正12年関東大震災をはさんで2つの冬。雪が降るようにしんとした中で繰り広げられる芸術家一家の愛憎劇。2時間が濃厚すぎて、ほんとにこれ、1クールのドラマで見たいくらいです。←どろどろ系ドラマ。
脚本:秋之桜子(秋之さんと山像かおりさんは同一人物だとか) 演出:松本祐子
卯月文也(斎藤歩)、卯月文也(有川マコト)、卯月咲恵(山像かおり)そして顔の見えない卯月家の父の大きな存在感。画家としての才能を卯月父に認められたのは土肥清三郎(斎藤歩)。いくつもの嫉妬。ぶつかりあう男(画家)たち、女たち。関東大震災が美術史にあたえた影響。
有川マコトさんに圧倒され、奥山美代子さんの美しさにみとれました。フライヤーのイラストの女性は奥山さんだ!と思う瞬間が最後にありました。そして、卯月家の書生・津元二郎役の西地修哉くん、最初に出てきたときから可愛かったです。最後まで変わらない津元がそこにいるときだけ私の緊張がほぐれました。
華子ちゃんの主治医(小林大介)をめぐっての、キヨちゃん(山賀晴代)の気持ちが一番わかって、華子ちゃん(弘中麻紀)の最後に涙が・・。
美術、そして衣裳がとてもステキでした。
大正時代なんて、つい最近なのにお妾さんが公認だったらしいね。(朝ドラでは隠されているけれど)
あ、私も叔母のお古の油絵セットをもらって10年くらい油絵を描いていたんですよぉ。外で写生するのが好きでした。「クロッキー」とか懐かしかった。モデルをデッサンするのは、モデルさんによって描きたい欲が出るときと出ないときと違ったわ〜(笑)