『下衆の愛』公開記念で渋川清彦(KEEさん)特集しているキネカ大森へ
監督・脚本:越川道夫 脚本:佐藤有記 音楽:澁谷浩次 撮影:戸田義久 録音:山本タカアキ
出演者:山田真歩、渋川清彦、川口覚、内田淳子、遊屋慎太郎、諏訪太朗 他
「夫を殺さなければならない。 妻とその愛人は、そう思った。 幼なじみだった3人が再会し、妻と愛人が夫の存在を邪魔だと思うまでに、そんなに時間はかからなかったのだ。そして、病弱な夫を湖に突き落として殺そうとしたその時、三人はボートもろとも転覆してしまう。やっとのことで岸にたどり着くふたり。しかし、そこに夫の姿はなかった。夫は溺れて死んだのか? ふたりは、湖畔のラブホテルに宿をとり、夫の溺死体があがるのを待つことにするのだが…。」
「フランスの文豪エミール・ゾラの名作『テレーズ・ラカン』。これまで何度も映画化されたメロドラマの原点とも言うべき小説をもとに、舞台を現代日本に置き換え、新たな映画が誕生した。主演は、NHK連続テレビ小説「花子とアン」の宇田川先生役が記憶に新しい山田真歩。その愛人を、数々の監督に愛される個性派・渋川清彦、夫を蜷川幸雄演出『ハムレット』(2012)のハムレット役に抜擢された川口覚が演じる。監督は、これまでプロデューサーとして『かぞくのくに』『夏の終り』『楽隊のうさぎ』を作り出してきた越川道夫。撮影の戸田義久、音楽の澁谷浩次(yumbo)をはじめとする気鋭のスタッフが、16mmフィルムで撮影されたざらついた映像に女と男たちのすれ違う思いと、官能の姿を描き出した。愛されたことのないものは、それが「愛」だと気づくだろうか?」
東京国際映画祭、K's cinemaで3回観ているので5回目でしたが、今年初めてだったので「♪ぞうさんとくものす」から映画が始まった時、キュンとしてしまいました。戸田義久さん撮影の16ミリフィルムと澁谷浩次さんの音楽がこの上ないほど、美しくマッチしているなぁ・・と久しぶりに見て改めて思ったり。3人ともセリフはあるけれど、何もしゃべらなくても目と体から醸し出される温度みたいなもだけで、この映画が成り立つだろうな・・と思ったり。切なくて優しい思いが溢れてる。
どのシーンも好きですが、今日は、夫と妻の愛人のシーン(缶ビールを頭に乗せている場面からメリーゴーランドの場面)がとっても好きでした。あの幼なじみの不思議(*)で優しい会話の流れが好き。(* だって夫は死んでいるのだから)
久しぶりに聞い夫(覚くん)の歌声が耳から離れません。♪ぞうさんとくものす
6月にDVDが発売されるけれど、やっぱり大きなスクリーンがいいね。4/8(金)までにもう1回観に行けたら行こう。http://www.ttcg.jp/cineka_omori/nowshowing#f3790
http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20151128/1448726430
http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20151121/1448119462