眠い目をこすりながら家を出て、10時の回に間に合いました。観ることができてよかったーーーーーー。
「ホウ・シャオシェン 侯孝賢監督の名作『冬冬の夏休み』をデジタル・リマスター版で。公開時(1990年)日比谷で観たこの映画と『非情城市』『恋恋風塵』が私の台湾映画好きの始まり。泣きすぎて目が痛い(T ^ T) 妹の婷婷(ティンティン)が可愛くて。昔は寒子(ハンズ)みたいな人いたしね…」
「この頃の日比谷シャンテ、そしてフランス映画社に私は作られた。それくらい映画館に通ったなぁ。」とTweet。
子供達がとてもいい。小学校を卒業式を終え(台湾の卒業式は6月)、母親が入院中のため台北から祖父母の家(お医者様でお金持ちだとわかる)に来たトントンと妹のティンティン。同行のおじさんが乗り遅れたので兄妹ふたりで降りた銅鑼駅で遊んでいた地元の子供達が持っていた亀とラジコンカーを交換したトントン。亀をきっかけに仲良くなっていく子供たちの描かれ方、川遊び、仲間はずれにされトントンたちが脱いだ服を川に捨ててしまう妹ティンティン。そのことが知的障害のあるハンズとティンティン二人が心を通わせるシーン(線路で転んだティンティンを助ける)に繋がっていく。
トントンがおじいさんに漢詩の一節を読み上げるシーンや、入院中の母に書く手紙もいい(事件がたくさん起きて忙しいのです)
「仰げば尊し」で始まり、「赤とんぼ」で終わる。台北の駅のホームで会ったトントンの友だちは「日本のディズニーランドに行く」って言ってたね。(戦後世代の台湾人にとって「仰げば尊し」や「赤とんぼ」は植民地時代を象徴する楽曲のひとつだったらしい)
'84年 監督・脚本:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)原作・脚本:朱天文(チュー・ティエンウェン)撮影:陳坤厚(チェン・クンホウ)編集:廖慶松(リァオ・チンソン)音楽:楊徳昌(エドワード・ヤン)、杜篤之(トゥー・トゥーチー)