「世界一有名な絵画「 #モナリザ 」のモデルはいったい誰なのか?美術史上最大の秘密に最先端科学で迫る!案内人は #川口覚 さん。手がかりを求め #フィレンツェ #ローマ、そして #パリ を巡る。」「出演:川口覚 ナレーション:川上まり 2億4千万画素の超高精細マルチスペクトルカメラ、スゴイです!」
ということで、[BSプレミアム] 見ました〜。https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92363/2363282/
http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20170511/1494493383
[]] 番組の初めに、川口覚くんが蜷川幸雄演出のさいたまネクスト・シアターの2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」のハムレット役で注目されたという紹介ありました〜。そして、覚くんから蜷川さんのお話も少し。←嬉しそうだった〜。
その旅(と言いたい)はフランスの科学者パスカル・コット氏に会うためのパリから。ルーブルに立つ覚くん。私も行ったよ〜(ヨーロッパはフランスだけしか行っていない)ルーブルも行ったけれど、一週間パリにいて、ほぼ毎日オルセー美術館に通っていたわ。ピカソ美術館とか行っても帰りにオルセーに寄るとか偏っていた(笑)
覚くんが出演しているということだけじゃなく、かなり興奮したわ。科学的な分析により有名なモナリザの絵からダヴィンチが描いたであろう下絵をたどって、モデルとなった女性に近づいていく様子にワクワクしたよ。下絵から、それを描いた当時の服飾、装飾品がわかり、それによりダヴィンチがどんな女性を描こうとしたとか、その絵を完成させずに、違う女性を上から描いていったとかね!
順番バラバラだけど、一番下に見えてきたのが頭の上あたりにある下絵の線。それは1400年代後半によく描かれていた「パールなどの飾りピン」がいくつもついた「髪飾り」だと服飾史家さんが検証し、その時代1500年頃のイタリアの一般女性の髪飾りはシンプルだったので、ダヴィンチは聖母を描こうとしていたんだろうと。
ミラノからフィレンツェに戻ったダヴィンチがフランチェスコ・デル・ジョコンドのために彼の妻リザの肖像を書くことになったことを教えてくれたのは、郷土史家のパッランティさん。50歳のダヴィンチが70代の父親セル・ピエーロさんに住む家を世話してもらっていた話とか。肖像画の仕事も公証人をされているお父様の紹介だったみたいです。リザが結婚前に住んでいた家の向かいにセル・ピエーロさんの家があり、さらにリザの夫ジョコンドさんも顧客だったって。
最後にたどりついたのは・・
ジュリアーノ・デ・メディチというプレイボーイの公爵と恋人パチフィカ(産後亡くなった)との非摘出子として認知されたイッポーリトちゃんが寂しがらないよう母の肖像画をダヴィンチの想像で描いてもらったとか・・。モナリザの微笑みは、母親=愛、優しさのメッセージなのね。
覚くん、いい体験したなぁ。ドラマ仕立ての番組になるのかなぁって想像していたのだけれど、違っていた。レポーターというか・・ナビゲーターというか、ある程度の台本はあっただろうけれど、本当に美術が好き、その知識がないとできない取材だった。以前、「美術が好き」「自分でも絵を描くんだ」って言っていたものね。
パリ在住のパスカル・コット氏がモナリザの絵の背景の謎を解いたら、また川口覚くんに聞きに行ってほしい。
個人的に、ウフィツィ美術館でダヴィンチが20歳の時に描いた「受胎告知」を覚くんが観た後、ダヴィンチの『洗礼者ヨハネ』の絵も紹介されたのもツボ。だって、ヨハネはオスカー・ワイルドの『サロメ』のヨカナーンよ!ヨカッペ〜!
再放送を地上波、Eテレでやってほしいなー。