ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

sound theater 

大好きな俊太郎くんと森山開次さんの舞台(TSUKEMENさんはお名前も初めて)関西なので観に行かれないけれど・・。
昨年に引き続き、今回で2回目の「舞台『sound theater?』で森山開次TSUKEMENに新たな光を当てる演出家・藤田俊太郎インタビュー」(取材・文 米満ゆうこさん) http://kansai.pia.co.jp/interview/stage/2017-08/1708-sound%20theater.html
哲学的なインタビュー(笑)。虹艶Bunnyの話も出てきます。
 
「先日、森山さん、TSUKEMENさんとお会いしたんですけれど、お二方は似ているんだろうなと感じました。森山さんが目指しているところと、TSUKEMENさんが目指しているところは同じなのではないかと。何色にも染まるんだけど、何色にも染まらない、個性と無個性の間を行き来できる。森山さんは「存在していることと、存在していないことは僕の中ではイコールなんです。その間をダンスでたゆたっていたいんですよね」とおっしゃったんです。非常に哲学的ですよね。」

 ――藤田さん自身も絵本ロックバンド虹艶(にじいろ)Bunnyとして音楽活動をされていますね。
「生意気なんですけど、売れないアマチュアバンドとして一生懸命やっています(笑)。虹艶Bunnyですので『ピーターパン』のセットも虹が満載になりました(笑)。原作の小説の中に「たくさんの光が集まった」と書いてありましたので、ネバーランドは虹じゃないかという話になって。それも言葉から生まれたものですね。」 
「奇をてらうわけでなく、どうしたら演者が面白がってもらえるかを考えます。面白がったときに新しい感性が出て来る。そこを引き出したいです。今まで舞台上で起こらなかったこと、されなかったことをやっていくのが演出なのではないかと。その人の身体や人生で今まで起こらなかった経験、提案をできるようにすること。僕はそういう演出家でありたいと思います。ただ、演出作品を重ねると再び、同じ人と仕事をする機会があるんですね。よく知っている人とは難しいですね。何かを言うとすぐ通じることは果たしていいことなのか? 僕は「いいこと」とは思いません。俳優も演出家もプランナーもお互い真っ白な状態でいることが大切です。僕自身も常に新しい自分でいたい。そのためには、どれだけの出会いや人生経験、深み、アイデアを持っているかが勝負だと思います。」

――藤田さんが俳優やパフォーマーに求めるものは何でしょう。
「何かを発見できると思える状況や言葉を見つけることです。直接的にこうですというのは、僕はないですね。100の埋め尽くしと100の余白は残して置きたい。「100%答えはこうです」と僕は言うんですけど、それはそのままやらないでくださいという意味でもあります。そうやって苦しめていく(笑)。僕と仕事をするのは苦しいですし、辛いと思います。答えをあげないから。答えは渡しているんですけれど、それだけじゃだめだぞと皆さん、気づくと思うんです。

――藤田さんは、師匠・蜷川幸雄さんがおっしゃった「言葉をたてるのではなく、そこにいて、深みにたどり着いているのか。それだけなんだ」という言葉をずっと大切にされている。
「その気持ちは全く変わらないです。言葉を通してどういう深みにたどり着けるんだろうかということだけです。そして、見たことのない場所に出会いたいですし、振り幅を大きくしていきたい。今回も身の震えるような挑戦です。森山さんとTSUKEMENさんに新たな光を当てていきたいです。」