今日も『人魚姫』でした。９月２２日なので、お隣りの芝生が気になりながらも私は海の中へ。三陸の海。
今日はＪ列センターブロック。全体を真正面から観ることができる席だったので、光による水の揺らめきの美しさ、同時進行する幻想と現実のシーンの違いもすごくわかりやすくてよかった〜。
美術の核となっている「海」と「ねぶた（祭り）」にメッセージがこめられているのが伝わってきます。悼み。
今まで書かなかったけれど、この音楽劇に出ている女優さんたちが皆歌が上手いのですよ。ほんと、凄いレベルが高い。
とくに主演の青野紗穂ちゃんは17歳の高校生シンガーで、14歳のときN.Y.アポロ・シアターのアマチュアナイトのキッズ部門「Stars of Tomorrow」で優勝した実力派。アフタートークで聞いたのですが、『人魚姫』の主役マルドロールを探していた藤田俊太郎くんがYouTubeで彼女を見つけたそうです。よくぞ！という感じ。マルドロールの感情がドスンと心に落ちてくる歌声です。金魚のキキ役の有栖川ソワレちゃんとか、妹メメ役の関根麻帆ちゃんとか他のキャストの歌声もです。（蜷川組のおじさまたちは関根さんを絶賛だったそう）黒色すみれの演奏と歌も素晴らしいし、音楽劇らしい音楽劇でした。
虹艶bunnyがいつもライブをする「DOROTHY VACANCE」のgonちゃん（写真右。左が私）の「クラゲパーラー」にてワッペン購入。
パーカーのフードにタツノオトシゴ、紺のTシャツにクラゲをつけてもらいました〜。可愛いよぉ。
友人と３人で劇場を出たところでソワレを観るという松岡和子先生と遭遇。ヴェローナのお稽古に行ってきたと言ってらした。ああ〜来月の楽しみはヴェローナだ〜なんて思ったりも。
（25日追記）徳永京子さんの評。Twitter https://twitter.com/k_tokunaga/status/647179090693222400
「美女音楽劇『人魚姫』作：寺山修司、演出：藤田俊太郎、美術・衣裳：宇野亞喜良。外はアングラだけど、中に詰まっているのは更新され続けている美意識。宇野の衣裳の繊細な豪華さ、色と形とモチーフの愛らしさ！ 前作と全く違う戯曲を見事に形にした藤田は、良い意味でバランス感覚に優れた演出家。」
徳永さんも、この回にいらっしゃいました。
（25日追記）歌会で隣りの席に座った方がねぶた祭りに行ってきたと話してくれた。（ねぶたは青森、ねぷたは弘前）どちらも「金魚」がシンボルなんだって。津軽錦（つがるにしき）という金魚。青森県生まれの寺山修司の人魚姫に出て来る金魚はそういうことなのかな？金魚のキキ。
