アトリエに来るのはほぽ一年ぶり。『弁明』を観た日、中嶋しゅうさんご夫妻もいらしたのよ🤗
『弁明』 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20160916/1474042912
上演時間 3時間50分(休憩10分 2回含む) 席はE列の真ん中辺り。
「文学座アトリエ『冒した者』素晴らしい。上演時間3時間50分、集中しすぎてグッタリだけど観て良かった。三好十郎の戯曲のエネルギー半端なく、美しい日本語を聞き逃したくないから。乘峯さんの圧倒的な美術の上に立つエネルギーも凄まじい。栗田桃子さんがあの役だと思わなかった。」
「長塚圭史(葛河思潮社*)演出のと上村聡史演出のメッセージは同じだけれど(三好十郎のメッセージ)演出のアプローチが全然違っていてびっくり(松雪さんとかだしね)こちらはカットしていない感じかしら。
どちらも好きですが、長塚さんのはスタイリッシュだけど、戯曲をイメージできる美術(二村さんの美術)。乘峯さんの美術は抽象的。」
「『冒した者』「須永は先程のままの姿で、右手にダラリとピストルをさげて、しげしげとモモコを見守っている。モモコはスベリと一糸もまとわぬ裸体で、左手にフルートを掴んだまま、エジプトあたりの彫刻でも見るように、……」
ラストシーンの須永くんのところ、青空文庫読み直しちゃった。」
『冒した者――Sの霊に捧げる――』三好十郎 http://www.aozora.gr.jp/cards/001311/files/49763_34950.html
と帰りの電車でTweet。
「 冒した者 」 http://www.bungakuza.com/okashita/index.html
「『冒した者』は敗戦から7年後の復興へと向かう日本を舞台に、原爆投下における深い傷とそれでも生きようとする渇望を強烈に描いていきます。人が生きていくがゆえに希求する本能を鋭く探りながら、『冒した者』の強度ある台詞をアトリエの小空間いっぱいに広げ、文学座が新たなアプローチで三好作品を届けたいと思います。」
作:三好十郎 演出:上村聡史
スタッフ:美術/乘峯雅寛 照明/沢田祐二 音響/藤田赤目 衣裳/宮本宣子 舞台監督/寺田 修 フルート指導/杉原夏海 三味線指導/松永鉄九郎 制作/白田 聡、松田みず穂 イラストとチラシデザイン/チャーハン・ラモーン
出演:大滝 寛/私、中村彰男/舟木(医師)、若松泰弘/若宮(株屋)、大場泰正/浮山(管理人)、佐川和正/省三(学生・舟木の弟) 奥田一平/須永、金沢映子/織子(舟木の妻)、栗田桃子/柳子、吉野実紗/房代(若宮の娘)、金松彩夏/モモちゃん
あらすじ「私の作品はたいがいそうであるが、特にこの『冒した者』では『現代』そのものが直接的に主題になり主人になっている作品である −三好十郎(「冒した者」戯曲より抜粋)−
空襲で崩れかけている、崖の上に立つ屋敷。そこには九人の人間たちが、平穏に暮らしていた。ある日、須永という青年が訪ねてくる。しかし彼の素性が明らかになるにつれ、屋敷の住人の様相がいびつになっていく。」
葛河思潮社で2回とアマヤドリのリーディング、笛井事務所『冒した者』を経て、5回目の『冒した者』でした。ちなみに葛河思潮社の『冒した者』は September,2013
1回目★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130920/1379692973
2回目★★★★★ http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20130929/1380466461