ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

イキウメ『散歩する侵略者(2017)』1回目★★★★★ 

 夜はシアタートラムにてイキウメの『散歩する侵略者』観劇。
映画版も嫌いじゃなかったけれど、「やっぱりイキウメだよー」って思わずにいられない散歩する侵略者。(映画版しか観ていない人にもぜひ見てほしい。)
 
2017年の真ちゃん(浜田信也)は2011年版の真ちゃん(窪田道聡)のような飄々としたイメージはなく、未知の人っぽさと意思の強さが増しているように見えました。真ちゃんの中の「宇宙人(侵略者)」が顔を出したあるシーンの、真ちゃんの瞳の色の強さ、凄かった。侵略者出てきたーーってなったわ。
天野くん、怖かったー。大窪人衛くんの高校生に違和感なしだけど、天野、2017バージョン怖いです。
今回、緊張をほぐしてくれるのは安井さん(桜井)じゃなくて盛さん(医師)でした。

音楽が…いつもなら劇場に足を踏み込んだだけでイキウメの世界に連れていかれたかみむらさんじゃなく、ゲイリー芦屋さんだったのがとても新しかった。
 
2011年よりミサイルも戦争も身近なことになっているので、ストーリーは同じでも心に迫ってくる戦争(侵略)の怖さが増していました。なので、終わってからの感じ方*が私の中で思っていたものと違ってたわ。音響の効果もあるけれど、*これまでは夫婦の愛の物語としての方が比重を占めていたので。

あと、そういうメッセージ性がこれまではもっとひっそりしていたかも。
 
 席も「もぉ〜 劇団先行はサイドしか来ないじゃーん」って思っていたけれど、今回、サイドの席良かったわ。何度も「キャー 浜ちゃん」と心で叫んだ不純な観客は私です。
また観に行きます!なので、また。
 
2017【散歩する侵略者】あらすじ・オフィシャルTwitterより(稽古場撮影 田中亜紀)
日本海に面した小さな港町金輪町。加瀬真治は三日間の行方不明の後、別人格となって発見された。医師の診断は脳の障害。不仲だった夫の変化に戸惑う妻の鳴海を置いて、真治は毎日散歩に出かける。(写真 浜田信也、内田慈 )
②同じ時期、田舎町に似合わない凄惨な事件が起きる。老婆が家族を惨殺し自殺するという事件で、一人生き残った孫娘も神経衰弱状態だという。(写真 安井順平、松岡依都美)
③その後、町に奇病が流行り出す。ある特定の概念を失い、それについて理解できなくなるというもので、それは真治の症状とも似ていた。(写真 盛隆二、板垣雄亮)
④隣国との軍事的な緊張が高まる中、その時代の空気と相まって、町は不穏な空気をかもし出していた。この町は同盟国の大規模な基地がある戦略的に重要な土地だ。(写真 森下創、栩原楽人
⑤政治的な関心からこの町を取材していたジャーナリストの桜井は、天野という少年に出会う。桜井は、“侵略者”の影を見る_。(写真 大窪人衛、天野はな)

一幕130分を予定。シアタートラム。自分の人生を別な角度から見る為に行く、という気持ちが自然と起きるのに、ふさわしい大きさの劇場。最終リハーサル終わりました。地図にのっていない世界がありますように。明日の東京のお天気、晴れとの予報です。(ゲネプロ撮影 田中亜紀)