ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

ワンツーワークス&StoneCrabs共同制作公演『アスファルト・キス』★★★★★ 


今日は井上裕朗さんが「これまで演じた中でも群を抜いて悪い奴〜どうか嫌いにならないでください!」というくらい悪い奴の役で出演している舞台を観にあうるすぽっとへ。http://www.onetwo-works.jp/special/asphalt-kiss/
 初めての劇団。上演時間1時間40分 E列センター。
 
ワンツーワークス『アスファルト・キス』千秋楽。ロマンチックなタイトルなのに… 嘘、裏切り、無責任さ、人間の業って恐ろしくて悲しい。
当日パンフのフランコさんのコメント「他人の意見が事実に勝る時」を目の当たりにする舞台でした。私は中でも同僚たちの態度にハラスメントを感じ辛かった。
1950年の戯曲だけどまるで昨日のことのよう。アマドさん、ゴシップ紙としても一面に載せるレベル?ひとりの人間と家族を陥れて何になる? でも、彼のある夜の荒んだ一面を見たことで、自らを苦しめ続ける道を選ばずにいられなかった背景には何があったのでしょうか?知りたい。
光と陰がくっきり映し出された美しい照明で背景がより生きていて不思議な光景。重い内容なのに音楽、ダンス、映像、雨、傘による演出はどれも戸惑うくらい美しかった。最終的に真実が表に出ても新たな悲劇を生むし、謝罪が新聞に載るとしても数行で済まされてしまうのだろうと思う。本当に怖い。
ラストに明かされた予想外の事実もまた凄くて、そのサイドストーリーで1本お芝居が観られそう。そのときは是非コメディで観たい。
同じネルソン・ロドリゲスの『禁断の裸体』を違うコクーンと演出で見直したいと思いました。
 
と長いtweetしてしまった。
今、これを書きながら『99.9 刑事専門弁護士』を見ていたら、「(26年前)深山の父親は無実を訴えたが、控訴する前に死んでしまったので、世間から見たら残された家族は犯罪者の家族と見られる。」という台詞。『アスファルト・キス』を思い出した。

作:ネルソン・ロドリゲス 訳:白坂恵都子+フランコ・フィギュレド
演出 フランコ・フィギュレド+古城十忍
美術 : 稲田美智子照明 : 鳥海咲音響 : 早川毅(ステージ・オフィス)音楽 : ダイナ・ムーラン衣裳 : 友好まり子
 出演:畑中智行(キャラメルボックス)、井上裕朗、大家仁志青年座)、尾身美詞青年座)、奥村洋治(ワンツーワークス)、永嶋柊吾青年座映画放送)、穴田有里、関谷美香子(ワンツーワークス)、小林春世(キャラメルボックス)、近藤一輝(劇団民藝)、小結湊仁
ワンツーワークス OneTwo-WORKS http://www.onetwo-works.jp
 いつも素敵なひろおさん。
「『アスファルト・キス』は、「権力」「妄想」「裏切り」の物語。そして「平等に生きる権利」を求める闘いの物語だと私は思っている。受け身であり続ければ、攻撃もいじめも黙認されてしまうこの世界。自分の価値観に正直であるためには、人は闘わなくてはならない。私たちは本当の意味で「他者との違い」を受け入れることができるのだろうか?人は「思いやり」「寛容さ」を、訓練によって獲得できるのだろうか?この作品を通して、私はそのことを皆さんに問いたい。」(StoneCrabs芸術監督 フランコ・フィギュレド)