恵比寿ガーデンシネマ
「イエジー・スコリモフスキ監督の『早春(DEEP END) デジタルリマスター版』1970の作品で1972以来日本で公開されなかったという映画。
長いオープニング映像(昔の映画の好きなところ)、冒頭の自転車のシーンからプールのシーンまで全部好きで震えっぱなし。音楽と赤色にも心奪われた。嬉しかった。」
と帰りに感想Tweet。
マイクがジェーンのヌードの立て看板を盗むシーン、ジェーンと婚約者がお店から出てくるのを待ち伏せするために屋台のホットドッグを何回も買って食べるので、終いには屋台のお兄さんにホットドッグをおごられちゃったり・・
私の好きな人に観てもらいたいって、思った映画。
監督:イエジー・スコリモフスキ 脚本:イエジー・スコリモフスキ、J・グルーザ、B・サリク
出演:ジェーン・アッシャー ジョン・モルダー=ブラウン カール・マイケル・フォーグラー クリストファー・サンフォード ダイアナ・ドース エリカ・ベール
音楽:キャット・スティーヴンス「But I Might Die Tonight」 CAN「Mother Sky」など
1970年/イギリス・西ドイツ/原題:Deep End/カラー/92分/デジタル・リマスター
公式サイト http://mermaidfilms.co.jp/deepend/ 公式twitter:@deepend_movie
「『早春』(70)は、『手を挙げろ!』(67)がポーランド政府の検閲によって公開禁止となって以降、活動拠点を徐々に海外へと移し始めていたスコリモフスキ監督がイギリス・ロンドンと旧西ドイツ・ミュンヘンで撮影した青春劇。小規模作品ながら、ヴェネチア国際映画祭で上映されるなど大きな評判を呼び、今ではスコリモフスキの最高作の一本に数えられている。日本では1972年の劇場公開以来長らく劇場上映の機会がなく、ソフト化もされていないことからカルト的人気が年々高まっていた。今回上映されるデジタル・リマスター版では、その鮮やかな色彩や陰影が見事によみがえり、独特の映像美と主演ふたりの輝くような魅力を存分に伝えてくれる。」
https://www.arban-mag.com/article/9178
『早春』のストーリーは、あなたの友人が“雪の中にダイヤモンドの結婚指輪を落としてしまった”というエピソードから思いついたそうですね。
「そう。私の友人は、指で雪をかきわけて探すというあまり賢くないやり方をして、結局見つけることができなかった。その話を聞いて『周囲の雪を集めて、それを溶かせばダイヤモンドが出て来るんじゃないか?』と思ったんだ。それが唯一の方法だってね。そのアイデアが気に入って、そこからストーリーを考えていった。まず、雪を溶かす場所はどこが良いのか? 家の浴室より、水のないプールのほうが映画的に映えるだろう。ダイヤモンドを失くすのは、年配の女性より、高価なアクセサリーをあまり持っていない若い女性のほうがショックを受けるに違いない……そんな風に話を広げていったんだ」
「キャット・スティーヴンスのほうは、編集が終わった映画を彼が観て曲を書いた。だから、物語の内容に密接に関係した曲になっているんだ。サビの『One day you’ll have a job like mine(いつか、お前は俺と同じ仕事をすることになるだろう)』というフレーズは、映画の登場人物のセリフからとっている」