ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

『熱帯樹』★★★★★

久しぶりのシアタートラム。もしかしたら『バリーターク』以来?

3月最初の観劇は『熱帯樹』。チケット取れなかった人気公演だけど、友達が取ってくれて心から感謝。F列センターブロックという素敵な席をありがとう。

 

栗田桃子さんの「家政婦は見た!」感😃というか市原悦子さん感😃 (家政婦ではないけれど、似たような役)栗田さんの演技とても好き!

典型的な戦後の父親像を見せる鶴見さんと、その夫に人形のように扱われている(まるで鳥かごの中の小鳥のように*)妻・中嶋朋子ちゃんも最高におもしろかったわ。(*郁子に1か月で殺される小鳥たち)

美しい日本語が心地よい三島由紀夫ワールド。鶴見さん、朋ちゃん、桃子さんが言葉を自分のものにして届けてくれるので、『熱帯樹』の面白さを堪能できました。

戯曲を読んでいないので比べられないけれど、翻訳劇を観ているように感じたのは台詞回しを現代のものに変えていたからかな?

熱帯樹2回目の友人が言うには 林遣都くんがかなり良くなったとのこと。本番を重ね、何か掴んだということかな!

いびつな壁(扉がある)と郁子のベッドがあるだけシンプルな美術(閃光が走っているような縁取り)に素晴らしい照明と素晴らしい音楽。 黒い壁を出演者が動かして場面転換をする。信子が歌う歌。小川絵梨子さんの演出がとても面白かった。

 

setagaya-pt.jp

 

1959年秋の日の午後から深夜にかけて。資産家の恵三郎は、己の財産を守ることにしか関心がなく、妻・律子を自分の人形のように支配している。律子は夫の前では従順だが、実は莫大な財産を狙い、息子のcに夫を殺させることを企んでいた。その計画を知った娘の郁子は、愛する兄に母を殺させようとするが……。
いびつな愛に執着する律子と郁子、権力者の父を憎みながら母と妹に翻弄される勇、地位や名誉を手に入れはしたが息子と対立し妻の不貞を疑わぬ恵三郎、そしてそこに同居する恵三郎の従妹で風変わりな信子、それぞれの思いが交錯し……。

【作】三島由紀夫 【演出】小川絵梨子
【美術】香坂奈奈 【照明】松本大介 【音楽】阿部海太郎 【音響】徳久礼子【衣裳】原まさみ 【ヘアメイク】鎌田直樹 【演出助手】渡邊千穂 【舞台監督】澁谷壽久

【出演】 鶴見辰吾(恵三郎) 中嶋朋子(律子)林遣都(郁子) 岡本玲(郁子) 栗田桃子(信子)

 

ロビーでひろおさんに遭遇。『熱帯樹』のお父さんを演じたことがあるらしい!