半休して『ねじまき鳥クロニクル』
初日ぶり、M列。床も奥も見れて良いお席。
本のイメージに近いのは綿谷ノボルの大貫くんだなぁと思うのです。バレエで鍛えられたシュッとした姿勢の良さに心の中をまるで見せない冷酷さが見えます。
松竹梅をつけるプールの場面の水しぶき(紙切れ)がパラパラと残っていて、その後のノボルがマルタを汚す場面で、青いそれがキラキラと舞い上がるのを綺麗だとぼんやり眺めてしまった。
今日は舞台見学付きです。
八百屋舞台の傾斜(5度)と狭さにびっくり。奈落もすごく狭くて、俳優やダンサーの皆さん、ほふく前進で移動しているって!
ホテルのドアの中も狭く、ダンサーたちが出てくる隙間も狭い!私も挟まってみました。
ホテルのドアの上についている照明も手作り。奥になるにつれ小さくなっていました(遠近法)
ダンサーたちが出てくるソファも手作り。
氷山や、麦ちゃんのメイが入るポストカードもありました。アヒルのひとたちに繋がっている髪はセットにくっついているのね。
インバルさんのスケッチが何枚か貼ってあり、そのスケッチと美術がほぼ同じなのにもびっくり!ラストはスケッチと違っていました(氷山になっていた)。
スケッチはパンフレットに載っているよりずっと赤みもあり深い色合いでした。
あ、井戸が楕円でした!客席からはちゃんと丸い穴に見えたよねー。みんなで井戸の中も覗きました。
海月もありました。初デートのそれです。真っ白な海月が照明であの色に!
舞台監督さんのお話にもありましたが『100万回生きたねこ』のときは天井があった(どろぼうさんたちとどろぼうネコさんが出てきた!)のですが今回はありません。なので上からの照明も凝っています。
とにかく美術スタッフすごーーいって唸りました。
あと1回観に行きます!
100万回〜は絵本が原作だったのでたっぷりファンタジックでしたが、今回は村上春樹。かなり受けるイメージが違うので、手放しで皆にお薦めできないのがつらい。好きな人を選ぶかなぁ。春樹と同じ。
なので、おけぴでチケット買って観てほしい!