プレイハウスにて初日ぶり2回目の舞台『ねじまき鳥クロニクル』を堪能しました。今日はF列センター(ありがとうストレスフリーのお席。笑)
🐱舞台『ねじまき鳥クロニクル』初日★★★★★
何回読んでも好きな本のページを次へ次へとめくっていくように村上春樹の世界に圧倒される3時間。
トオルのように私にももう一人の私がいて潜在意識に入っていって目を凝らしたら何かにたどり着けるかもしれない。
26日で終わってしまうのでねじまき鳥さんと一緒に水のない井戸の中へ入ってきてください。
私もできればもっと後ろでもう一回観たいけれど、無理かなぁ。←2階席が半額くらいにならないかなぁと「おけぴ」待ち。
踊る人たちが繋げる三層の闇。
布を使った演出の素晴らしさとか渡辺大知くんの歌声が好きとか書きたいことがいっぱい。
なかでも最強レベルでたまらなく好きなのが間宮中尉(吹越さん)の長い話の20分。その演出はまさに陰翳礼讃です。逃げられません。ぜひ観てほしい。その間宮中尉がノモンハン事件を語る場面はあまりの凄さに吹越さんを凝視しちゃうんだけど、テーブルの右に座っている渡辺大知くんも観て(観るの辛いと思うけれど)。
この場面だけでなく、光と影の素晴らしい演出が随所に。それはもう息を呑む美しい表現でした。場面を表現するダンスは最高に素敵で胸が高鳴ります。踊りたくなります。
でも… 本を読んでいないと「あの人は誰?」「そこはどこ?」となると思う。美しいだけで終わってしまいそう。本だって難しくてわからないから!
配役紹介にある「成河:岡田トオル/ミュージシャン」のミュージシャンって?最初に登場する「(客席を)もっと暗く」と語り出す男で。札幌でトオルが出会ったギター弾きの男。ライター(本ではロウソク)で手を焼いて観客に「痛みの共感」を話して、この舞台の幕が上がりました。
<演じる・歌う・踊る>
岡田トオル:成河/渡辺大知
笠原メイ:門脇 麦
綿谷ノボル:大貫勇輔/首藤康之(Wキャスト)
加納マルタ/クレタ:音 くり寿
赤坂シナモン:松岡広大
岡田クミコ:成田亜佑美
牛河:さとうこうじ
間宮:吹越 満
赤坂ナツメグ:銀粉蝶
<特に踊る>
加賀谷一肇 川合ロン 東海林靖志 鈴木美奈子 藤村港平 皆川まゆむ 陸 渡辺はるか(五十音順)
<演奏>
大友良英 イトケン 江川良子
原作:村上春樹
演出・振付・美術:インバル・ピント
脚本・演出:アミール・クリガー
脚本・作詞:藤田貴大
音楽:大友良英
照明:ヨアン・ティボリ
音響:井上正弘
ヘアメイク:宮内宏明
通訳:鈴木なお、天沼蓉子
美術助手:大島広子
振付助手:皆川まゆむ
演出助手:陶山浩乃
舞台監督:足立充章
#ねじまきPOP 描いてみた。絵が下手すぎ。
#ねじまき鳥クロニクル
https://horipro-stage.jp/special/nejimaki20231108/