残業なくなったのでヒューマントラスト有楽町へ。仕事帰りの映画は久しぶり。
取り急ぎ↓(いま、帰りの電車内)
岨手由貴子監督作品は初。
度々出てくる自転車の二人乗りと東京っぽい東京の景色が印象的。だいたいがタクシーの車窓からの東京。
『あのこは貴族』のあの子・榛原華子(門脇麦)と庶民・時岡美紀(水原希子)はもちろんだけど其々の友人の相良逸子(石橋静河)と平田里英(山下リオ)がとてもとても魅力的だった!
華子が家族の中で唯一わかってくれるだろうと思っていた姉の夫も、相談なんてしなければよかったなぁとがっかりするわけで😞
自転車の二人乗りを見たときも。やっぱり人は話を聞いてくれる相手(パートナーでも友だちでも)いないのは苦しいよね。
華子にも逸子がいて良かった。
華子がそれまでだったら見向きもしないところ↑に行く選択を自分で出来たのは美紀との出会いがあったからだと思う。
「最高だと思う日もあれば泣きたくなる日もある」
東京タワーをビルの間から見ながら美紀が華子に言った言葉に『ポルノグラファー』の蒲生田先生の言葉を思い出した。
その東京タワーの見えるベランダつきの部屋に住んでいるのは、大学を中退し水商売に入り次々ステップアップをした後、起業してからだと… 田舎から出てきたのでそういう東京らしい場所に住みたいのだと思ったけれど、そこに違和感を持つフォロワーさんもいて、
この映画への違和感って本当に人それぞれ大きく違いそう。人は自分の生きてきた過程や価値観で判断するから。
二人乗り自転車みたいに東京タワーを象徴的に使いたかったのかも、というか原作読んでいないので原作にある設定かわからないですが。
私も幼・小・中・高校の学校に高校から入って、中・高・短大の学校に短大から入ったけれど(慶応とは階層が違うのかっ)映画に出てきた慶應大のように小学校からストレートで上がった内部生と大学からの人たちが外部生というくくりで分断している世界があることは知らなかったわ。そしてお雛様さま飾らないなんて信じられないとマジで言う友人がいなくて良かったとつくづく。
「日本は格差社会ではなく、階級社会である」違う階級の人が見る景色を一生見ることはないんだろうな。それでいいけれどね。
それと幸一郎が華子をぎゅっ〜とする場面は付き合っているときも結婚しても一度もなかった。結婚してもすっごく遠い人だな〜好きな人の体温感じたいよね、好きじゃないんだな、と思ったわ。
監督・脚本:岨手 由貴子 原作:山内マリコ「あのこは貴族」(集英社文庫刊)
出演:門脇 麦 水原 希子 高良 健吾 石橋 静河 山下 リオ 佐戸井 けん太 篠原 ゆき子 石橋 けい 山中 崇 高橋 ひとみ 津嘉山 正種 銀粉蝶
「東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎との大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。」
(クラスで普通に見えるというより地味な華子みたいな子が凄い良家の子だったな〜。だから華子がリアルだった。)
女の敵は女のわけじゃない。ほんとだよー。
マグカップ買っちゃった。パンフレットは売り切れ。ポルノグラファーを観たときに買っておいてよかった〜。