紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて文学座の『夏の夜の夢』観劇。13列センター(観やすいお席✨)
楽しかった~。夏夢は今までいくつも観てきたけれど、鵜山仁さんの演出は米澤純さんのワックスアートを使った映像が現実界(アテネ)と妖精界(森)との転換にすごく効いてた。
びっくりなのはキャスティング!石橋徹郎さんの公爵とオーベロンはそうだよね!と思ったけれど…中村章雄さんのパックは… 可愛い可愛い😍。妖精たちもこれまで観たことないおじさ…… 。衣裳も可愛かった~。
『夏の夜の夢』の妖精が若いというのは先入観で、マルフォイ家に仕えていたドビーだって屋敷しもべの妖精だものね。中村彰男さんたちおじさん妖精みんなドビーくらい可愛かった😆
森に入るのにリュック背負ったハーミア(平体まひろちゃんショートカット似合うし、可愛い〜)がライサンダーやディミートリアスからあんな目に(戯曲上酷い目にあうのだけれど、それ以上に)にあうとは🤣。
作:W・シェイクスピア
訳:小田島雄志 演出:鵜山 仁
出演:石川 武 中村彰男 大原康裕 今村俊一 横山祥二 石橋徹郎 清水圭吾 吉野実紗 池田倫太朗 奥田一平 小谷俊輔 平体まひろ 渡邊真砂珠
美術:乘峯雅寛 照明:賀澤礼子 音楽:芳垣安洋、高良久美子 音響:秦 大介 衣裳:原 まさみ キャンドル・アート:米澤 純 映像:浦島 啓 ステージング:高橋ひろし 舞台監督:加瀬幸恵 演出補:戸塚 萌 制作:友谷達之、最首志麻子、白田 聡 ワックス・アート:米澤 純 宣伝美術:三木俊一(文京図案室)
あらすじ「アテネ公シーシュースとアマゾン国のヒポリタとの結婚式が間近に迫っている。結婚式の余興をするために、6人の職人が森に集まることにする。恋仲の若者たちハーミアとライサンダーは、ハーミアの父イージーアスから結婚を反対されている。イージーアスはディミートリアスという若者とハーミアを結婚させようとし「父の言いつけに背く娘は死刑とする」という古い法律に則って、シーシュースに娘ハーミアを死刑にすることを願い出る。シーシュースは悩むものの、自らの結婚式までの4日を猶予とし、ディミートリアスと結婚するか死刑かをハーミアに選ばせる。ライサンダーとハーミアは駆け落ちして森で会うことにし、ハーミアはこのことを友人ヘレナに打ち明ける。ディミートリアスを愛しているヘレナは二人の後を追う。
かくして、10人の人間が、夏至の夜に妖精の集う森へ出かけていくことになる。
森では妖精王オーベロンと女王タイテーニアが喧嘩の最中。機嫌を損ねたオーベロンはパックを使って、タイテーニアのまぶたに花の汁から作った媚薬をぬらせることにする。
恋に盲目となった人間たちと、そそっかしい妖精たちが巻き起こす大混乱の行く末は…。」
★文学座「夏の夜の夢」開幕、演出の鵜山仁「芝居と人生、夢と現実が合わせ鏡のように交錯」
演出の鵜山仁氏は「映像がない時代の作品。見えないものと交流すること、当時の人は結構そういったことを信じていたんじゃないか。そういったパワーをもう1度思い返すことがないと、ライブで芝居をやっている意味がない」と意気込みを口にする。さらに、不安に包まれている現代の上演に「目に見えないものを見ないといけなし、死んだ人の声を聞かなきゃいけないし、聞こえないこえを聞かないといけない時代。それが、どうやったらできるかといえば、体の中の記憶…、何億年単位の記憶というものがあると信じないとできない。そういうことはアートがやんなくちゃいけないことなのかなと思っています」と意義を語る。
出演するのは、若手からベテランまでの文学座の精鋭。劇団内のオーディションで選ばれた面々が起用される。俳優たちの定評ある演技はもちろんのこと、キャンドルアートが映像で彩り、パーカッションの生演奏が会場を包み込む演出が用意されており、異世界に引き込まれるのは必至だ。