別にそんなに雨が降らない――小説デビュー作とライブ再始動
ワッチことミュージシャンの渡會将士(わたらい・まさし)さんの初となる小説作品『西の果てのミミック』が7月15日に刊行となる。books.bunshun.jp
「別にそんなに雨が降らない」2001年に結成したFoZZtoneの活動中に、ファンクラブのモバイルサイトで発表されていた作品がある。2013年に発表されたアルバム「Reach to Mars」と同名のストーリーやいくつかのショートショートがそれだ。
ワッチの書く詩と曲が大好きです。今年、ファンクラブはやめてしまったけれど、FoZZtoneが好きだった私。
「爆笑問題の太田光さんが、落語はサゲが一番つまらないということを言ってるんですね。それは落語への愛が故におっしゃっていたんですけど、自分もそのタイプなんです。オチよりも、中盤の何かわちゃわちゃしているときが一番楽しい。曲を作りきって、あとはライブで楽しむというのではなく、この本の中で全部完結させなければいけないという作業は、音楽とは全く違っていて苦心しました。読んでいただく方に、オチだけを意識しすぎず、この話は中盤がメインというか読みどころと受け取ってもらいたいです。連載が中断している漫画が一番面白い――そんな気がするんですよ。
今回、初めて小説を終わりまで書いて改めて思ったのは、何にでもそれなりの終わりはあるけれども、そこに何かオチがつく必要もないということ。それはミュージシャンだから思うことかもしれません。音楽にはフェードアウトもありますからね。
渡會将士『カントリーロードアゲイン』Official Music Video Short ver.
渡會将士『モーニン』Official Music Video Short ver.
「西の果てのミミック」は予約してあります。