「フランスの俳優、ギャスパー・ウリエルがこの世を去った。すべての作品を鑑賞していないが、彼の演じる繊細な表現や澄んだ青い瞳の輝きは、絶対に忘れることができない。ひとつあげるとすれば、この作品。追悼の意を表し、今一度振り返りたい。」
「さまざまな出演作が存在する中で、個人的に強く強く惹かれ、今も惹かれるのは『たかが世界の終わり』(2016)のギャスパーだ。」
「今作のギャスパー・ウリエルはものすごい。常に顔にフォーカスしたアングルで、終始、彼の瞳の湿度だったり、乾いた吐息だったり、怒りや憂いがほとばしる。具体的に過去が描かれていなくても、眺めている内にさまざまなことを想像させてくれる。母親とふたりきりで薄暗い部屋でのシーンなんて、涙無しでは観られない。きっと、どんな人でも不思議とギャスパー演じるルイの痛みと呼応していく。スクリーンいっぱいに映し出された、低音で深く底へ広がる声、美しくも憂いのある表情を今も忘れることはできない。」
フランスのローヌ・アルプ地方サヴォアのスキー場での事故。ギャスパー・ウリエル、37歳で…早すぎます。私もグザヴィエ・ドランの『たかが世界の終わり』が大好き。そうなの、彼の繊細な表現力が素晴らしかった。
Xavier DolanがInstagramで彼へメッセージ https://www.instagram.com/p/CY6xzYyrk45/?utm_medium=copy_link
映画『たかが世界の終わりJuste la fin du monde』★★★★★
映画『たかが世界の終わりJuste la fin du monde』2回目★★★★★
ジャン=リュック・ラガルスの戯曲とサントラも購入しました。ルイ(ギャスパー)が語らない分を音楽が語ってました。ギャスパー・ウリエル 37歳は若すぎます🥲 ご冥福をお祈りします。
Juste la fin du monde -
新作ドラマ「ムーンナイト」では、ミッドナイトマン役を演じているほか、香水ブルードゥシャネルの顔を務めていたギャスパーは、母国フランスでは高い人気を誇り、2003年作「かげろう」などで注目を集め、2004年にマリオン・コティヤールやオドレイ・トトゥ、ジョディ・フォスターと共演した「ロング・エンゲージメント」でフランスのアカデミー賞といわれるセザール賞の有望若手男優賞を受賞している。