藤井道人監督の『余命10年』初日。会社の帰りに観てきた。
とてもよかった。わぁ泣いたーーというのではなく(泣いたけど)多分、ずっと、心のあたたかいところに残る映画だと思う。これから来る桜の季節に、花火の夏に、銀杏並木の秋に、ゲレンデの冬に、茉莉と和人のことを思い出すと思う。
生きることに迷っているひとは外に出てみよう。大切な誰かと出会えるかもしれない。きっと景色も変わって見える。私も…まわりに感謝して自分の生活・日々を大切にしよう。
でもね… 手を伸ばさない覚悟。って悲しい。
この映画、ストップモーションとか、息をのむほど美しい桜並木や銀杏並木のシーンがある。でも茉莉ちゃんがハンディカムのビデオカメラで撮影した映像が入ったり、ほとんどの映像や色彩が、すごく特別じゃないように見えるのもいい。とても近く感じる。
でもそれが特別だと気づく。
小説に出てこなかったスカイツリーというアイコンも。(もしかして原作にも出てきた?)
あのシーンは日暮里の駅の上?
同窓会が開催されたのが三島市の設定。原作者の小坂流加さんが三島市のご出身でした。小坂流加さんへのリスペクトを感じました。
茉莉が書くのが漫画でなく小説というのも。
あ、タケルが初恋の人という設定はなくなっていた。ま、色々設定は違うけれど、映画の脚本も素晴らしかったから誰?と思ったら岡田惠和さん!そして渡邉真子さん。
小松菜奈ちゃんと坂口健太郎くんの演技、そして年月を感じさせる顔つきや髪型、体型の変化も素晴らしかった。
高林茉莉の愛情深い家族(松重豊さんの涙、原日出子さん、黒木華ちゃん)よかったー(涙)。高林家と対照的に実家と断絶している和人の父のような存在になるリリー・フランキーさん、山田裕貴くん、よかったなー。
原作小説と違うラスト。原作にあった茉莉の言葉(ひとりごと)が形になってカズくんに伝わってよかった。
*どこからがすごく好きだと伝えるとぜったいネタバレしてしまうかな…
今日48歳になった安井さん、三浦透子ちゃんも出てました!
また追記します。
以下、少しネタバレしてますので読まないでね。
そういえば… ゲレンデでのあの指輪、渡せたのかな?
思い出を消していくことに焦る私。
茉莉ちゃん、がんばったね。
*ら・ら・ のラストみたいな映像が入るのがもうね…好き (T ^ T)