第３０回読売演劇大賞 中間選考会 : 読売新聞オンライン
上半期のベスト５
◆作品賞 （公演主体）公演日順
「ペーター・ストックマン」（名取事務所 ２月）
「わが友ヒットラー」（ＣＥＤＡＲ ３月）
「もはやしずか」（アミューズ ４月）
「セールスマンの死」（パルコ ４月）
「ガイズ＆ドールズ」（東宝 ６月）
◆男優賞 （カギカッコ内は対象公演）以下、５０音順
内野聖陽「Ｍ．バタフライ」
片岡仁左衛門「義経千本桜 渡海屋・大物浦」「ぢいさんばあさん」
坂本昌行「ＴＨＥ ＢＯＹ ＦＲＯＭ ＯＺ」
段田安則「セールスマンの死」
安井順平「関数ドミノ」
◆女優賞 （同）
音無美紀子「夏至の侍」
奈緒 「恭しき娼婦」
望海風斗「ネクスト・トゥ・ノーマル」「ガイズ＆ドールズ」
三浦透子「ミュージカル『手紙』２０２２」「Ｓｅｃｒｅｔ Ｗａｒ～ひみつせん～」
森尾舞 「ペーター・ストックマン」
◆演出家賞 （同）
板垣恭一「アーモンド」「フォーエヴァー・プラッド」
鵜山仁 「眞理の勇氣―戸坂潤と唯物論研究会」「美しきものの伝説」
五戸真理枝「コーヒーと恋愛」「貴婦人の来訪」
瀬戸山美咲「ペーター・ストックマン」
森新太郎「冬のライオン」「奇跡の人」
◆スタッフ賞 （同）
加納豊美「貴婦人の来訪」の衣装
杉山至 「ペーター・ストックマン」「流れる／光環（コロナ）」の美術
塵芥 「夏至の侍」の美術
ひびのこづえ「粛々と運針」の美術・衣装
山田うん「アーモンド」「こどもの一生」の振り付け・ステージング
（敬称略）
観た作品は赤字。少ないなーー。
安井JPさん、男優賞ノミネートおめでとうございます㊗️
観ていないけれど、森尾舞さん、女優賞ノミネートおめでとうございます㊗️
【記事一部抜粋】３委員が推し、そのうち１人が最高点を付けた「ペーター・ストックマン」が選出された。ヘンリック・イプセンが１８８２年に書いた「人民の敵」を瀬戸山美咲が翻案して演出。元々は町の温泉の汚染を告発する医師と、その兄である町長との対立を軸にした物語だが、町長の性別を女性に変え、姉のペーターを森尾舞、弟の医師を西尾友樹が演じた。「社会性の濃い物語にホームドラマの色彩が入った。個の問題が政治や経済と無関係でないことを表出した」「古典的作品に現代のフェミニズム問題を入れた瀬戸山の劇作家的なたくらみ、俳優の知的な演技、スタッフワークのいずれも高いレベルだった」とたたえられた。
「もはやしずか」は２８歳の加藤拓也作・演出の新作。夫婦（橋本淳、黒木 華 ）が不妊治療を経て授かった子どもに障害がある可能性が高いことが判明し、夫の幼少期のトラウマがよみがえる。「次世代の才能が現れた。現代口語演劇の新たな展開を予感させる」「スリリングでショッキングな舞台。言葉遣いや間の取り方などでセリフに磨きをかけた」などと評価された。
