終わってから渋谷でお茶していたので帰宅が遅くなり… 明日追記するけれど、取り急ぎ。
PARCO劇場にて『ラビット・ホール』初日観劇。最前列下手。
客席に入るなり松井るみさんの美術に圧倒されました。舞台が低いので最前列でも見上げることなく凄く観やすかったし、おもしろいというより全ての会話が耳からスッと入ってくる超上質な会話劇を観たという感じ。翻訳劇なのにどこも引っかかるところがなかった。そして後味が良い。
時間をかけてどういう喋り言葉が一番かを話し合ったというカンパニー。
ジェイソンからの手紙にしても、その言葉が現代の高校生っぽかったのも新鮮でした。
音楽も良かったし、最初の暗転後の舞台美術とか、普段見えていない子ども部屋が見える仕掛けとか(天井が降りてくる!)、音響も素晴らしかった。スタッフワークも素晴らしかった。
劇場で会った友達がKAATのも観ていて、違いを話してくれました🐰🕳。美術と翻訳が違うだけでかなり違いそう。
俊太郎くんの演出は少ないキャストで、PARCOの横幅を広く使った美術なのに無駄な空間を一切感じなかった。
会話のリズムや演出の動線が良いので、70分の一幕もう終わり?となり、65分の二幕も同じでした。
初日なのでネタバレしたくないからこれくらいに。夫婦の感情が時として入れ替わる。ふたりは同じ方向を向けるのか…
STORY「4歳のひとり息子を亡くした若い夫婦ベッカ(宮澤エマ)とハウイー(成河)。息子は、飼い犬を追いかけて飛び出し、交通事故にあった。ふたりの悲しみへの向き合い方は真逆で、お互いの心の溝は広がるばかり。妻ベッカは、彼女を慰めようとする妹(土井ケイト)や母親(シルビア・グラブ)の言動にもイラつき、深く傷ついていく。ある日、事故の車を運転していた高校生ジェイソン(山﨑光/阿部顕嵐)から会いたいと手紙が届く。それを読んだベッカは・・・・」
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー David Lindsay-Abaire
翻訳:小田島創志 演出:藤田俊太郎
出演:宮澤エマ 成河 土井ケイト 山﨑光(ダブルキャスト/ 阿部顕嵐) シルビア・グラブ
美術:松井るみ 照明:沢田祐二 音楽:吉田 能 音響:高橋 巌/けんのき敦 衣裳:有村淳 ヘアメイク:河村陽子 演出助手:須藤黄英 舞台監督:倉科史典 宜伝:吉田プロモージョン 宜伝美術:榎本太郎 宜伝写真:端 裕人 宜伝衣裳:尾橙恵里子 宜伝ヘアメイク: CHIHIRO(TRON) 宜伝映像:尾野慎太郎 制作:沢田侑穂/千葉文香 ブロデューサー:田中希世子 製作:宇都宮誠樹 企画・製作:株式会社パルコ
入口で俊太郎くんにご挨拶できたぁ〜。第一声が「成河最高」で、聞き返したら「成河が最高」って。観たら成河くんはじめ全員が最高だったことがわかったので、私が成河ファンだと知っていてそう言ってくれたんですね😊。でも控えめに言っても成河くん、ほんと、最高でした。
そのあと、河合祥一郎先生にお会いしたので田島亮チャンネルのご出演が楽しかったことと(トークで話に出た)田島亮くんのハムレット観たいです!とお願いしちゃいました。叶いますように🙏。
可愛い❤️
舞台初主演・宮澤エマのリーダーシップに成河ら共演者も太鼓判 喪失と再生を描く『ラビット・ホール』会見&ゲネプロレポート | SPICE
3月17日の【会見レポート】宮澤エマらと挑む「ラビット・ホール」に藤田俊太郎「言葉の向こう側のものを手渡したい」
「ジェットコースターのように登場人物の感情が上下する」「悲しい話であることは否めません。息子の死の責任をはっきり問える加害者がいない中で、家族は処理しきれない感情を抱えてしまう。その中でどう生きるかというストーリーです」
演出面で意識していることを尋ねられた藤田は、「台本に作者による「必要以上に泣かないで」「スキンシップをとらないで」などの注が書かれていることに触れて、「登場人物の泣く、泣かないは僕の演出指針にもなっている。劇中でお客様にカタルシスを感じさせるのではなく、物語を持ち帰ってそれぞれの人生の中でカタルシスを作ってほしいということではないかと解釈しています」と言い、「この作品は希望そのものを伝えるわけではないと思う。希望や再生を感じるラストシーンにしたいとは思っているのですが、それを具体的に描きすぎないのがこの舞台の生命線になるのかなと。名付けられない喜びのようなものや悲しみのようなもの、言葉の向こう側にあるものを手渡せたらいいなと思います」と思いを口にした。
でした。
東京公演もう一回観ます。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の映画『ラビット・ホール/Rabbit Hole』ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート、ダイアン・ウィースト