サンジェルマンで軽食後、シアタートラムにて劇団チョコレートケーキ の『ブラウン管より愛を込めて-宇宙人と異邦人-』観劇。D列センターあたり。アフターアクトのある回に行きたかったけれど、今日のソワレしか時間が取れず。
いつもと違うテイストだけど今回も大好きチョコレートケーキ。サブタイトルに繋がる差別がテーマ。
「1990年、バブル景気に沸く日本。特撮ヒーローものを制作する会社の企画室。20代30代の若手クリエイターを中心に番組の脚本会議が行われている。
少年時代、特撮巨大ヒーローのシリーズに熱中した経験のある彼らは、自分たちの仕事が所詮は過去の名作の焼き直しに過ぎないことに忸怩たるもの感じながらも、半ば先行の名作の後追いになるのは仕方ないとあきらめている。
そこには、本来は大人向けの番組を作りたいという屈折した思いもある。そんな覇気のない会議の中で、一人の脚本家があるシリーズで放送された異色エピソードを話題にする……」
低予算を求められる「ワンダーマン」劇中劇となる「空から来た男」のB級感。マーズアタック好きな私は、15話の脚本の打ち合わせで灰皿を2枚重ねてUFO🛸に見立てた人気のヒーロー番組「ユーバーマン」シリーズの話をしたときワクワクしちゃった。
橋本マナミさん演じる女優・森田杏奈の台詞が刺さる。お団子の場面から彼女の過去と、その前の伊藤白馬くん演じる脚本家の井川が話した橋の向こう側の話とリンク…。
大人の事情に振り回される現場…
コンプライアンスが厳しいテレビ業界の話だけど、演劇人・劇作家として思いが台詞に込められていたと思う。
佐藤こうじさんの音楽が特撮ヒーローもののそれで楽しい。あのジオラマも楽しい。小道具さんのお仕事かしら〜。
で、浅井伸治さん!スーツや軍服ではなく髪型もゆるふわな浅井さんにびっくり、そして愛しい。
劇チョコさんからの資料の用語集に架空の団体・番組の固有名詞の説明もありほっこり。
劇チョコなのに空席があったのは戦争ものじゃないから?見逃さない方がいいですよー。チケット代安いし!
脚本:古川健(劇団チョコレートケーキ)演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
出演:浅井伸治 岡本 篤(以上、劇団チョコレートケーキ)足立 英 伊藤白馬 清水 緑(うさぎストライプ) 青木柳葉魚(タテヨコ企画) 林 竜三 緒方 晋(The Stone Age)/ 橋本マナミ 【other member】西尾友樹
舞台美術:長田佳代子 照明:松本大介(松本デザイン室)音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)泉田雄太 音楽:佐藤こうじ(Sugar Sound)衣装:藤田 友 タブレット字幕:G-marc(株式会社イヤホンガイド)演出助手:石塚貴恵 舞台監督:本郷剛史 宣伝美術:R-design 写真:池村隆司 撮影:神之門 隆広(tran.cs) キャスティング(橋本マナミ):吉川敏詞(ai-ou!)制作協力:塩田友克 制作:菅野佐知子(劇団チョコレートケーキ)企画・製作:一般社団法人 劇団チョコレートケーキ