「光への道は遠く」昭和に起きた大事件のアナザーストーリーを描いた高橋いさをさんの4作品「獄窓の雪─帝銀事件─」「夜明け前─吉展ちゃん誘拐事件─」「好男子の行方─三億円事件─」「あなたはわたしに死を与えた─トリカブト殺人事件─」を、2つの劇場で一挙に上演するという企画「光への道は遠く」の初日。
すみだパークシアター倉にて、高橋いさを作・演出『獄窓の雪─帝銀事件─』初日観劇。仕事の終わりがわからなかったので前売り買わなかったけれど、間に合いそうだったので当日券で。私以外にも当日券に数人並んでいたのは平日は仕事の終わりがわからないからですよね。19:30開演ありがとう。ブロマイド付きの前2列に空席はあったけれど、ほぼ満席でした。
高橋いさをさんの演出を観るのは初めて。すごくおもしろくて、とても良い舞台でした。キャストの皆さま上手いからどっぷり引き込まれて、最後は村田正子と平沢の言葉と雪に思わず涙が。
ストーリーテラーな役割も担う新聞記者の竹内を演じる田島亮くん素晴らしかったから(やっぱり舞台の亮ちゃん大好きだ〜)ぜひ観に行ってほしい。
劇場で会った友だちと帰りにお茶してアフター帝銀事件。どんな舞台でもシビアな感想を言う友だちが演出も俳優も良くておもしろかったって。でも友だちったら最前列なのにスマホ忘れて写真撮れなかったと…。
初日なので、このくらいに。
平沢死刑囚は95歳で獄死。昭和じゃなかったらと思わずにいられない事件。
村田正子にもじもじする竹内、可愛かった〜。
「獄窓の雪―帝銀事件―」
作・演出/高橋いさを
出演:中田顕史郎・田島亮・かんのひとみ・酒巻誉洋・杉浦一輝・堂ノ下沙羅・桑島海空・藤井陽人・三原一太・妹尾青洸
あらすじ「戦後間もない1948年1月、東京の豊島区にある帝国銀行椎名町支店に一人の男が現れ、言葉巧みに銀行員たちに薬物を飲ませ、合計12人を毒殺し、金品を奪う事件が発生した。犯人として逮捕されたのは平沢貞通という名の画家だった。かろうじて命を取りとめた4人の銀行員の一人・村田正子は、一貫して「平沢は犯人じゃない!」と主張するが・・・。帝銀事件を生き残った銀行員たちの視点で描く。」
Acting Space×オフィスリコ×ISAWO BOOKSTORE公演
昭和大事件連続上演
スタッフ:
舞台美術/銀ゲンタ 音響/丸山慶将(tone pocket) 音響オペレーター/佐藤凛(tone pocket)
照明/葛生英之(kiesselbach) ヘアメイク/本橋英子
演出助手/杉浦一輝(ぽこぽこクラブ)大川日南(ハルベリーオフィス) 舞台監督/砂山裕季(TEN WORKS)
制作/アルジェントカンパニー 制作補助/Muu 制作協力/ハルベリーオフィス 企画協力/田島亮
プロデューサー/北田万里子 銀ゲンタ 主催/オフィスリコプロダクション株式会社